今日も暇つぶしに映画。

この映画実話なの。

1970年代、愛知県春日井市。ビニール樹脂を加工・製造する町工場を営んでいた筒井宣政さんはある時、生まれつき心臓疾患のある娘・佳美さん(当時9歳)の余命が10年であると宣告される。

 当時の日本は心臓移植の議論が停滞していたため、米国や英国の病院にも助けを求めたが、ことごとく「手術はできない」と断られてしまう。だが、宣政さんは諦めなかった。佳美さんを救うため、医療知識はゼロでありながら「人工心臓」を自ら開発することを決心するのである。

 それ以降、何度も上京し、研究者たちに頭を下げ、莫大な私費を投じて開発を進めた。だが、数年後に資金が底をつき、無念にも人工心臓の開発は断念せざるを得なくなる。

 ただ、それだけでは終わらなかった。宣政さんは佳美さんを救えない無力さに絶望しながらも、人工心臓の開発で得た知識と技術の全てを注ぎ、心臓のポンプ機能を補助する「IABPバルーンカテーテル」を開発したのだ。

 当時、IABPバルーンカテーテルは米国製のものしか流通しておらず、日本人の血管や身体のつくりに合っていないことが原因とされる事故が頻発していた。それを知った宣政さんは、カテーテルでは佳美さんの命を救えないことも分かっていたが、多くの人を救うべく、国産のIABPバルーンカテーテルの開発に尽力した。

 

映画云々ではなく、これが実話であったことに感動。