こんにちは!
我々は
小さい頃から
よく噛んで食べましょうと
習ってきます
もちろん
咀嚼すれば食物は細かくなりますし
窒息リスクは減りますよね
また顎の発達にも咀嚼は大事ですよね
現代人は固いものを噛まないから
顎が小さくなってきていると
言われていますもんね
顎の発達面から見ると噛めば噛むほど良さそうですね🤔
しかし
飲み込みの観点から言うと
それは当てはまりません
我々は食べる時
食物を噛みながら
舌を上手に動かし
唾液と混ぜ合わせ
食塊形成(しょっかいけいせい)をします
パンを食べる時に
唾液がなかったらと考えると
とても飲み込みづらそうですよね🍞
食物に合わせて唾液を分泌し
飲み込みやすい形を作っているんです
この表は
ロッテさんとキューピーさんのページから
拝借してきました
https://www.kewpie.com/assets/img/project/rd/innovation-story/2022_04/c_sec_img-03.pdf
この表を見ると
我々は食物によって
咀嚼回数を調整していることがわかります
我々は飲み込みやすい
ベストなタイミング(食塊の凝集性や付着性)で
飲み込んでいるのです
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsg/26/4/26_412/_pdf/-char/ja
こちらの論文では
唾液を出ないようにして様々な食べ物を咀嚼すると、通常より咀嚼回数が増えたと書かれています
つまり
我々は
食物の種類でも咀嚼回数を変えるし
各々の唾液の分泌量や噛み合わせなどでも
咀嚼回数を変えているということです
それを踏まえると
30回咀嚼したお餅と
30回咀嚼したピーナッツは
各々飲み込むタイミングがベストかと言われると
違いますよね
歯が揃っている20代と
歯の欠損があり唾液の分泌が減ってきている高齢の方では
各々のベストな食塊に必要な咀嚼回数は
違いますよね
ちなみに
ベストな食塊形成を超えて
咀嚼を継続すると
せっかく凝集した食塊がばらけてきてしまって
誤嚥のリスクを高めることがあります
結論としては
ベストな咀嚼回数は食物と食べる人の口腔事情によりけり
ですが
咀嚼することも大事ですので
厚生労働省は30回以上の咀嚼を提唱している
ということなのです
最後まで読んでくださりありがとうございました☺︎