次女を高校まで送った帰り道。
運転しながら、1人。
私が出産した時のことを思い出してました。
無機質な分娩室に、
コトッ、コトッ、コトッ…
あれは、赤ちゃんの心臓の音。
もしも今、地震が来たら、私は逃げられないだろうな。
それぐらい身動きができなくなる陣痛。
屋根が落ちてこようが、私は、動けそうにない。
お産とは、そういうもの。
陣痛が来たら、助産師さんの掛け声に合わせて、
いきむ。
助産師さんが教えてくれる。
もう赤ちゃんの頭が見えてるよ!
私は、想像する。
早く会いたい‼️
ありったけの力を込めて、いきむ。
陣痛の力と、うまく合わせる。
顔が青ざめてくる。
これでどうだ!
どうだ!どうだ!
そしたら、
頭が出たよ‼️
って、助産師さんが叫ぶ。
後は、力を抜いて、
呼吸をふー、ふー、ふー。
はい、肩を抜くからね。
お腹から、巨大な異物が、ごそっと抜け落ちる感覚をリアルに思い出して、
ハンドルを握りながら、涙ぐんでました。
昨夜、11時ごろに入院した娘は、
18日の朝を迎え、
今もまだ、陣痛の痛みに耐えてる。
後どれぐらいかかるだろうかと、私は長女に思いを寄せてました。
孫(こちらは、次男の子供)を保育園に送る途中、
電話が鳴りました。
婿さんから、無事に生まれたとの報告でした。
声が震えるほど、喜んでるようでした。
その後、LINEが来ました。
立ち会えて良かったです。
本当に本当に、頑張ってくれました。
お母さんに感謝します。と。
それは紛れもなく、娘をこの世に産んだ私への感謝でもありました。
しばらくして、分娩室から部屋に戻った様子で、
長女からLINEが来ました。
そこには、
自分を産んでくれたお母さんのことを考えながら、辛い陣痛に耐えていたんだということが、書かれてありました
そして、
私は、世界一、幸せ者ですと、ありました。
私は、陣痛が辛くてどうしようもない時は、
赤ちゃんのことを考えて耐えたらいいと、アドバイスしたのに、
長女は、私のことを考えていたんですね。
そして、最後に赤ちゃんの写真が添えられてました。
3200グラムのふくよかな女の子の
すやすや眠ってる写真でした。
よく見ると、生まれた時刻が書いてありました。
8時35分…
それはまさに、車を運転しながら、長女を思って涙した時間でした。
母と娘は、
同じ時間に、お互いのことを思っていたわけです。
親子の絆は、次のバトンにもまた、引き継がれて行きます。
アクセスしてくださった方、どうもありがとうございました🙇♀️