こんにちは
セシルどす

もう11月号が届いておりますが今日はかりん10月号のお話です。

今夏、職場では大変な思いをしました。
私は月詠に完全なる幻想を詠む時もあれば
実録的な歌を詠む時もあり、10月は実録的なものでした。

足から血を噴き出させつつ受付に倒れ込みたる蒼白の男 


看護師も医師もオペ中なれば事務のわれらが止血するより他なく


顔覗き「思い出横丁の店やの旦那だ」待合室の患者が告げぬ


血塗られたエレベーターを拭うとき労働者階級なるを思う


ひとりでに「クレイジートレイン」口ずさみつバーミンガムのオジーだ私


/光野律子『かりん』2025.10月号

というわけなんです。
みるみるうちに顔から血の色が失せていくその患者さんを必死で同僚が止血。
私は血まみれの床やエレベーターを拭く。

包丁を足の動脈に落としたため尋常じゃない出血でした。
血塗られたエレベーターっていっても
ただ血の跡を雑巾で拭くというようなものじゃありまへんで。

モップで、何度拭いてもモップから溢れるのです。何百回も吸い取るのです。
血の海なんです💧

そのうち殺人事件の通報がいき警察も来て対応しました。
事件ではなく、事故で元々うちの患者さんだから必死で歩いて来院したんです。

そのときに私は「クレイジートレイン」口ずさんでました。
私一体何やってんだ?と。

もっと夢を見て勉強してきたやーん💧と。

この歌を東京歌会で出したときに
とてもショックだったのは
皆オジー・オズボーンを知らなかったことでした。
歌評に当たった方が「洋楽に詳しくないので」と前置きされました。

ええっ
あたし的には洋楽に詳しいとかそういうんじゃなくオジーってフツーに有名人かと思ってた。
というか、逆にこの人に触れずに生きてくるの難しくない?的な。若い人は知らないだろうけど50歳以上ならわかるかと思ってました。

ビートルズは、そういう意味じゃすごいですね。たぶん全員知ってるだろう。マイケル・ジャクソンも。



これだよ
バーミンガムの労働者階級からロックでのしあがり
ビバリーヒルズに暮らした成功者。
今や労働者階級でも何でもない勝ち組だけど。

といいますか先ごろ亡くなりました。合掌

オジー・オズボーン知らなくても「クレイジートレイン」で何となく想像してくださり、
歌評をしていただけたのは助かり、嬉しかったでした。

また最後に何でもご存知の坂井先生から「この作者はつらい目にあったのでしょうね〜」としみじみ言われたときに
あの何かソフトな声と相まってなぜだか号泣しそうになってしまいました。
うわああん

米川千嘉子さんからは 固有名詞に頼ってしまうのではなくもうひとつ深いところにいくのが第二歌集の課題だと評されました。

そのとおりだと思う。
青山の会では
世間的に知られていない固有名詞は全然頓着しないで使っていいと米川先生に言ってもらいました。

短歌を詠む人はオジー・オズボーンとは遠いとこにいるんだなあと思いました。

私は不調法過ぎて
お茶やお華のこと全然知らないからなー。
そういうとき

歌評当たりませんようにといのります。
ChatGPTに聞く暇なく一番に当たると大変なので。

それでその
怪我人はまもなく医師がオペ室から出て治療し
無事。

職場が歌舞伎町なものでね〜💦
それでね!

こんなTシャツご褒美にいただいたのよ
患者さまより。




思い出横丁Tシャツでっせ!
かわゆいでしょ💕

場所柄
ホストのみなさまも毎日のようにお出でになりますが
昨年このやうな歌を詠みました。


レバ刺しを食みて腹痛のホストたちあわれ蒼白く歌舞伎町(カブキ)に棲めり

/光野律子『かりん』2024.8月号

この
歌舞伎町のルビはカブキ 
歌舞伎町の住人というか、トー横キッズや
ホス狂の人びとは歌舞伎町をカブキと言います。

あわれ歌舞伎町に棲めり
だと全く感じが出ない

あわれ歌舞伎町(カブキ)に棲めり


ここに私の思いが集結してたのですが
かりん誌にはルビが消えており泣いた が

もしスラングを使う場合は、欄外にスラングと記すようにとのことでした。
のでこれをご覧くださった方はそうなさってくださいまし。

そんな歌舞伎町物語でした。

ブロぐを読んでくださりありがとうございました。