精密検査 〜マサハルは何も知らない〜 | きりきりまい

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バツイチ子持ちのマサハルと結婚。
現在社会人の継子(ママコフ)は、一人暮らしをしています。
日常の事を書いていきたいと思ってます。

アメンバーは継母、継父でブログを書いておられる方限定とさせて頂きます。

6月の終わりに受けた

健康診断で引っかかった。

 

実は去年も引っかかっていたが

放置していた。

でも去年の

「F2(要精密検査)」から

「F1(要治療)」になっていたので

さすがに再検査を予約した。

 

引っかかったのは腹部超音波検査。

 

肝内胆管拡張

肝S5低エコー域

胆嚢壁肥厚

 

肝臓から出てる胆管という管が

拡張しているらしい。

 

ネットで調べてみると

先天性の場合が多く拡張症と診断されると

癌になる確率が高いから

手術で切り取るらしい。

 

肝S5低エコー域、というのも調べてみた。

 

斜め読みでよくわかんないけど

超音波検査で黒く映る何かがある時を

指すみたいで

悪性腫瘍の場合もあるとかなんとか・・。

 

 

で、自覚症状としては

みぞおちの右側、

右側の背中から脇にかけて、

両側の腰の辺りが時々痛くなる。

 

ネットでいろいろ検索してると

肝臓や膵臓は自覚症状が出たときには

かなり癌が進行しているとか書いてある。

 

しかも上記の自覚症状は

まさに肝臓癌っぽい。

 

 

・・・・・・・・・。


 

 

怖くなる。

急に「生きてる」ことの

素晴らしさを感じる。

来年の桜は見れないかもしれないと思うと

自分の出不精を後悔した。

 

だけどまだ何も検査していない。

自分でネットで検索しただけだ。

 

不安だから同じような内容で手術した方の

ブログを読み漁った。


 

癌でなくても拡張症なら

手術をしなきゃいけない。

健康診断の結果が「要治療」だから

これはもう確定だろう。

6時間くらいかかる手術で

入院は2~3週間らしい。

術後、半年くらいは体調が悪そうだ。

 

「癌にちがいない」

「調べてみたら大したことなかった、

っていう結果になるんだろうな」

という気持ちが入り混じり

落ち着かない日々を送る。

 

予約した病院にいくまでの数日間。

めそめそしながらも

もしもの時のために

今やっておいた方がいい事をやった。

 

髪を切り、眼鏡を作り、

いらないアクセサリーを売り、

入院した時に必要なものを準備して

マサハルが持ってきやすいよう鞄に詰め、

化粧品等ネット会員になってる会社の

退会手続きを行った。

 

この時はマサハルと喧嘩してたから

マサハルは何も知らない。

一人で残されたマサハルが

少しでも困らないようにと準備する自分に

感動して涙が出た。笑い泣き

 

お母さん、

あなたの娘は優しい子に育ちました。真顔

 

 

 

そして検査日。

不安な気持ちのまま病院に行くと

先生が健康診断の結果を見ながら

「この感じなら大丈夫だと思います。

癌とかなら血液検査で

もっと数値が異常になるんで。」

とおっしゃり急に気持ちが楽になる。

その日は血液検査だけして

MRIと腹部超音波検査の予約を

入れてもらう事になった。

 

マサハルが心配して

会社を早退して迎えに来てくれた。

先生に言われたことを伝えると

「でもまだわからないから」と不安そう。

検査結果を聞く日は休みを取ってくれた。

 

そしてMRIと超音波検査。

緊張しながらも無事に終了。


次の診察まで約1週間。

なんとなく不安な気持ちで

引き落とし口座や私の口座、

高額医療費の事、

相続の事などぼんやりと

やるべきことを考えて過ごした。

 

そして結果を聞きに病院へ。

 

マサハルと一緒に行くも

奴の方が緊張してるのか

「おなかが痛い」「気持ち悪い」

と言い出す。ゲロー

正直、私も不安で緊張してるから

マサハルどころじゃない。

「トイレ行きたいなら

ゆっくり行っていいよ。

私は先に行くから後からきて。」

というと「大丈夫チーン」と言ってついてきた。



 

で・・・・、結果はというと、

 

「悪性の腫瘍ではないし、

拡張もそれほどのものではないので

経過観察で問題ない。

ただ、リンパ管と膵臓の辺りに何かがある。

悪性ではないとはいえ

検査で引っかかっているので

CTでこれが何かを調べさせてほしい。」

 

とのこと。

悪性じゃないなら別にいいかなと思ったが

せっかくだから検査してもらう事にした。


 

CTは初めての経験だ。

造影剤で気持ち悪くなったり

めまいがしたりする人がいる、

まれに亡くなる人もいる、と説明を受けた。

検査で死ぬのは嫌すぎる

どうか何も起こりませんようにと

祈りながら当日CT検査を受けた。

 

数日後に結果を聞きに行ったら

 

「CTでも何なのかわかりませんでした。

まぁ、悪性のものではないので

毎年の健康診断をちゃんと受けて

経過をみるのでいいかと思います。」

 

 

心配していた入院も手術もなし。

「要治療」と言われた拡張も、

拡張といえるほどではないと言われ

安心する。



 

健康診断の時、

腹部超音波検査を

去年のデータをみながら

念入りに検査して下さり、

最後の内診の時にその写真を見せながら

胆管の拡張部分を説明してくださった。

 

あれは何だったのだろう。

2年連続で指摘されていたのに。

拡張が治まったのか、

最初から拡張などしていなかったのか。



 

検査の前日にマサハルと

私が子供のころ住んでいた場所の

氏神様の神社に

数年ぶりにお参りにいったら

蝶々が私のそばをぐるぐる飛んだ。


その帰り道で偶然

癌に効くと言われてる神社を見つけて

お参りした。


神様が治してくださった

と思うことにしよう。ニコニコ

 

 

 

入院も手術もなし。

 

準備のために使った費用と

検査費用はアクセサリーを

売ったお金から出していた。

 

 

入院も手術もなし。

 

・・・・・・・・・。

急に出したお金が惜しくなる。真顔


 

マサハルは一言もお金の事を言っていない。

当然、生活費から出してると思ってる。

私が勝手に少しでも

マサハルに負担をかけないようにと

独断で内緒で行ったことだ。


だからマサハルは何も知らない。

 

 

入院も手術もなし。

 

あの時のけなげで優しい私はすっかり消え

かかった費用分くらいの金のピアスを

楽天でぽちった。真顔


マサハルは何も知らない。ニヤニヤ

 

 

 お母さん、

あなたの娘はどこで

こうなったんでしょうね。笑い泣き









今回のこの経験で、

健康な体のありがたみを実感した。


めそめそしながら行った準備は

すべて無駄になったけれど、

色んな事を考えた時間は無駄じゃない。


安心すると

「生きてる」と言う事の素晴らしさは

すぐに日常になり

私はいつもの日々を送っている。


何もないいつもの日常が

いかに幸せかを感じないで生きてる事が

幸せな事なんだろう。






実際に癌になられた方や大切な人を

病気で亡くされた方に思いを馳せると

畏敬の念すら抱く。

私なら気持ちの折り合いを

どうやってつけることが出来るだろう。