年々増えている、おねんどお姉さん衣装を着てくれる子どもたち。
お母さんやお父さん、おばあちゃん、ご友人が作ってくれたり、また親子で協力したり…
ねんど以外でも“ものづくり”が広がっていること、とても嬉しく思います。

私が衣装をデザインするとき、一番に考えるのは「子どもの頃の私が着たかったもの」

ですから時を超えて子どもたちと通じ合えている気がして、ワクワクします。

私はそんなおねんどお姉さんのコスプレをしてくれる子たちを、勝手に「こねんどお姉さん」と呼んでいるのですが(笑) それぞれに個性があって、アイディアも様々!
お裁縫が苦手とおっしゃる方も、似ているTシャツに市販のボタンを合わせたり…真似したい技をたくさん耳にします。

そして最近は、おねんどお姉さん以外のイベント時の衣装の子どもも増えています。
毎年ねんどの日に一新する、基本の「ねんドル」の衣装。そして越後製菓さん用の衣装、大人向け教室の衣装etc…全て持っているお子さんも!

今月からねんドルの衣装が新しくなり「作りたい!」と言ってくださる方も増えたので、ここでちょっぴりヒミツを公開したいと思います。

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                         写真 池田晶紀(株式会社ゆかい)

                         衣装製作 清水喜代美

                         ヘアメイク MAIMI

                         衣装デザイン 岡田ひとみ



これがなければ始まらない!?
まずはデザイン!イメージをイラストにします。
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お次は衣装の清水さんと生地選び。
これがとても重要!「これだ!」というものと出会うまで色んなお店を回ります。
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清水さんは東京ディズニーランドやシーでずっと衣装を作ってきた方。
私の夢を叶えてくれる、素晴らしい衣装さんです。
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そして完成〜!

よーーーく見ないとわからないポイントですが、このピンクのトップス、後ろの方がやや長いんです。
正面のボタンの部分の布もハの字になっていて、ボタンは上の方が小さめ。
襟の形は蓮の葉風です。

後ろには大きなリボンが!
オーロラのようなグラデーションの、薄い生地を使っています。
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そして清水さんから苦労した点を!
実はジャケットは薄いシワ加工の生地と同色の生地を重ねているんです。
繊細でアイロンもかけられない生地…そのシワを潰さないよう作るのが大変だったそう!
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スカートのプリーツの部分も、縦ジワ加工された薄い生地と同色のものを重ねています。
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ラベンダー色のスカートは、ノースリーブのワンピース。プリーツが前に3箇所、後ろ2箇所。

そして黄色のタイツにピンクの靴。
髪型は巻いて右側にまとめることが多いです。
(イベントによって靴や髪型は変わることがあります。)

清水さんから「同じような生地を見つけたり、2枚重ねたりするのは大変なので、自由に作ってくださいね!」とコメントをいただきました。

LA在住の友人から言われた
「ひとみの衣装ってunicorn toast みたいだよね。」
というメッセージから広がった今回のアイディア(笑)

レトロな感じと幻想的な感じがひとつになって、今までにないものができました。

ユニコーンの背に乗り、虹を渡って過去と未来をゆらめく…
そこはまるで “未来昭和” 。