衝撃的な作品でした。
あの大人しかった少女は卑劣な殺人を犯したのか。。
死刑に値する人物なのか。。。
中学生の頃の話は読んでいて本当に辛かったです。
女性なら必ず通った暗黒の中学生の友達関係の時代。。
え?この作者さん男の方だよね?
なんでこんなドロドロした女子中学生の友達関係をご存知なの?
そして小説とは思えない終わり方。。。
当たり前だけど、世の中うまくいくことなんてそんなにないし、間違ったことが行われたり理不尽なことが多い。
最後の頃の
「なんかいかにもだなってさ、私も間違いなくそう思ってたんだ。何も知らないくせに。自分勝手に決めつけて」
は刺さりました。
私たちは事件とか容疑者とか、報道されるだけのことしか知らない。
報道は真実ではない。
私たちが受け入れやすいように、わかりやすいように、怒りやすいように作ったものだと思います。
切り取り方で全然違うものにもなってしまうし、
例えば容疑者も悪そうな顔の写真が使われたり、
逆に被害者は印象がいい写真が使われる。
でも果たしてそれが真実か?
誰にでもいいところと悪いところがあり、
でも立場によって切り取られて報道される。
報道されたことが全てだと思い、多くの人が自分の納得することだけを信じて判断する。
何も知らないくせに。。
真実を背負い過ぎるのもよくないけど、私はそうはなりたくないなぁ。想像できる人間になりたいなぁと改めて思いました。
長くなってしまいました。
この作品を読んで、どうしても伝えたくて、書きました。
面白さというのはないかもしれませんが、ぜひ読んでもらいたい作品です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます