『小袖日記』(柴田よしき/文春文庫) | 羅列に一滴。

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一見無意味な文の羅列に光のしずくがあるように。
日々の羅列は星の一滴。


考えようですべてはロマンです(笑)

 ああ、これまた一粒で何粒もおいしい小説を読んだなあ、と思いました音譜


不倫の恋にやぶれ、ショックを受けた主人公が、

偶然によりタイムスリップ。

なんと紫式部の右腕(?)となって、

源氏物語のネタを探して大活躍!


とか書くと非常に軽々しいですがσ(^_^;)

でも設定もそれなりに納得が行くように作ってあるし、

平安時代の貴族の暮らしについても非常に臨場感あふれる描写だし、

突飛だけれども、きちんと「肌感覚」みたいなものがあります。


 心理描写も細かくて現実的で、ぎゅっと心をつかまれる部分も多数。


わたしも源氏物語って正直そんなに好きじゃないんだけどね。

光源氏にイライラしていたクチなので。

(読んだには読んだが現代語訳をナナメ読み・・・)


でもこの作品は、

その光源氏に対するイライラ感や、

姫君たちに対するやるせなさ、もどかしさ、

なども

拾い上げてしっかり消化させてくれる。


女性にはかなりおススメだし、

源氏物語が大好きな人にも、

逆に大嫌いな人にも

おススメ。

もちろん読んだことまったくなくても問題なしです。




人の気持ちはさまざま。

感じることもさまざまだけど。

時に自分が揺らいでしまうほどの強い感情を持ってしまうこともある。


それはしかたのないこと。

でもそれは一時的なものでしかない。

だからこそある意味たからものでもある。


そんなことも思ったりします。


あ~源氏物語、もう一度チャレンジしてみようかなあ!

(もちろん現代語訳)

本書を読んだ後だったら、いろいろ深読みして読むこともできそうで

少し楽しそう。