「ねむりを売る店 ねむたや」が考える
「本当に休まる眠り」のために
とても重要な役割を果たしてくれるのが
化学加工をしていない天然ウールで作られた羊毛の寝具。
通称「ひつじ」シリーズ。
ドイツ・ビラベック社の製品です。
詰め物の羊毛は、
化学的な処理をせず、
防縮加工などもしていません。
一般的に原毛は
硫酸などの薬剤で牧草片やゴミなどを
「溶かして処理」する加工をしていることも多いのです。
ひつじシリーズの原毛の洗浄は、
私たちや環境に影響を及ぼす
化学製品などは使用せず、
大量の水と最小限の中性洗剤で
優しく洗っています。
そのため、
「生きた」ウールとして
機能していることが最大のポイントです。
ひつじの毛は
いくつかの特徴がありますが
大きなポイントは
「呼吸をするように湿気を吸って吐いてくれる」
ところです。
こちらに、
ひつじの毛の顕微写真があるのですが、
うろこのように見える部分が
「スケール」といって
人間の髪の毛でいうとキューティクルの部分です。
ひつじの毛は
この部分があることで
吸湿・放湿機能が段違いに優れています。
このスケールの隙間から
「呼吸」するのです。
羊毛は
綿の２倍、ポリエステルの37倍！の
吸湿性があります。
ただし・・・
ここで問題になってくるのが、
どんな羊毛でも同じではないということです。
特に日本では
「洗えるお布団のためのウォッシャブル加工」
「繊維のコシを補うための樹脂加工」
などのために
このスケールが機能しなくなったものが
「ウール」として流通しています。
もちろん、
「簡単に洗える」ということは
大きな需要があることだと思います。
ただ、そのために
「ほんとうのひつじの良さ」が
なくなってしまったものは
ねむたやとしては「ひつじのイチオシ」として
オススメできないのが正直なところです。
「洗える寝具」
「天然素材以外のもの」
を全否定するわけではありません。
それぞれの良さも、メリットもあります。
ただ、ねむたやとしては
適材適所！と考えています。
「肌に一番近いところ」を大切に。
天然素材でホンモノを。
そして、できれば「呼吸する」素材を。
「肌に一番近いところ」に
この呼吸する
「ひつじのおふとん」や「ベッドパッド」を
ぜひ使ってみてください。
私たちのねむりにとって
快適な湿度・温度を保つ
ほんとうに休まる眠りをサポートしてくれます。
さらに、
この羊毛の強みを最大限に活かすために、
側生地にもこだわって作られています。
次の記事では、
側生地についてお伝えできたらと思います。