合歓木
コ、コ、コ、コ
オンドリなくよ
ココにおいでと
オンドリなくよ
木枯らしの日は
寄り添いあって
花の芽さがした
あの娘の暖かさ
コ、コ、コ、コ
オンドリ泣くよ
あの娘が恋しと
オンドリ泣くよ
たまごの産める
あの娘貰われた
あの娘の好きな
花の芽伸びる
コ、コ、コ、コ
オンドリ鳴くよ
花の芽はココと
オンドリ鳴くよ
今はもう五月で
寒くないけれど
面影を探しては
トサカが震える
コ、コ、コ、コ
オンドリ泣くよ
ココロが寒いと
オンドリ泣くよ
あの娘の好きな
花の芽そだって
開き始めた花に
零す涙のひと
コ、コ、コ、コ
オンドリ泣くよ
ココにおいでと
オンドリ鳴くよ
私の散歩コース、乙戸沼公園には自由に歩き回るニワトリ達がいます。
そう。彼らは、育てられなくなった人間に捨てられた可哀想なニワトリ達です。
今年の2月くらいまで十数匹ほどいました。
立て札の甲斐あって、春が来る前に大半のニワトリは心ある方に引き取られていったようです。
このオンドリ三匹には(白い子はウコッケイ)、引き取り手が現れませんでした。
「コケコッコー!」
独特のあの雄叫びが問題であったことは、察しがつきます。
あの雄叫びは、繁殖期を迎えると特に盛んになるようです。
きっと雌にアプローチしているのでしょうね。
今日も三匹、声高に鳴いてます。
まるで…冬まで一緒にいたメンドリを探し、呼んでいるようです。
今年の2月までいたメンドリの茶々(合歓木が勝手に命名)です。