冬の桜合歓木蒼の薄雲が流れゆく冷たい風泣いている照らす陽は遥か彼方私の枝はとどかない力の限り伸ばしても私の心はとどかない私は恋の木実らぬ木花散らす姿演じる木されど散りゆく姿を陽の光が照らすなら風に乗れず泣く小鳥羽休めの止まり木にもてなす実もない枝風避けの葉もない枝されど無数の固い蕾綻ぶ時を待ちわびる私は恋の木実らぬ木陽に恋した哀れな木されど陽の光を仰ぎ実らぬ蕾抱き締める 撮影:合歓木