(その11)は こちら
最初はなかなか馴染めなかった大坂の町
天游先生のお使いで町に行かされるのがイヤでたまらなかった
だけど…お定先生に言われた…
「医者にとって大事なんは見立てや 本を読むのもええけど
もっと町に出て 人と話して話を聞いて相手の心を読まんとあかん」
そして…町で左近どのと出会った…
左近どのと出会って 色々な事件に巻き込まれていくうちに
大坂の町のホントの姿が見えてきた…
あれから4年…
オレは江戸に行く
この町を離れる前に もう一度左近どのに会って礼を言いたかったなあ
そして…もう一つ…
えっ?
左近どの?
えっ?何でここに?
やっぱり別れたくないのかな…
引き留めたいのかな?
あきら…
あ…ああ…分かった…
あの日約束したもんね…
だから…
日の本一の医者になって…
そして…又…大坂に帰ってくる
だから…
えっ?
だから~
あ~ん 大事なことを~
(ほらほら 早く言わないと行っちゃうよ~!)
左近どの~!
オレは大坂が大好きだ!
したたかな商人(あきんど)たちも 在天の人たちも
生涯かけて学べないことを この町で学んだような気がする
左近どののおかげだ!
何年かかるか分からないが
いつか必ず大坂に戻ってくる
大坂に恩返しがしたい!
だから…だから…
あの…
あ~ん 大事なこと…まだ言ってないよ~
左近どの~!
(つづく)
次こそホントに終わります(タブン)