ボクは眠かったのに、寝てていいよって言いながらしょおは身体中にあるボタンを押すんだもん。
しょおしか知らないそのボタン。
でも一度、お昼寝してたらりっちゃんがお胸の押してきてビックリしたの。
その後でりっちゃんはしょおに怒られてたけどボクもちょっと怒られた。
そのボタンを押していいのはしょおだけなんだって。
他の誰にも押されちゃダメだよって言われたのもその時。
何となくわかってるんだ、ボク。
身体が熱くなって、変な声が出て、もっともっとっておねだりしちゃうのはしょおだからなんだよね。
だってりっちゃんがふざけてさわっても変な声は出なかった。身体も熱くならなかった。
「わ、あぶなぁ」
考え事してたら腕に抱えた果物が床に落ちる。
ビール瓶とワインを出せば、冷蔵庫の中は空っぽ。
お肉も、お魚も、果物も、飲み物も、全部全部机の上。
冷凍庫も少し入っているけど、それはまた今度。
岡田さんにもらったタブレットを片手にそれがなんなのか、どんな方法で食べればいいのか調べるんだ。
『ごめんな、俺料理できないんだ』
しょおが出来ないならボクがやる。そんで、うんまーって言ってもらうんだ。
そしたらあんな風にボクのこと食べちゃうみたいにボタンを押してきたりしなくなるはず。
…だよね?
続