「ねーちゃん!上手くできない!」
仕事帰りにねーちゃんの家に行って、ちょこちょこ作ってきたけど、全然上手くいかない。
そもそもボクは手先は器用じゃ……ううん、最高級の不器用だもん。
事の始まりはまぁのひと言。
『翔ちゃんの誕生日だしって言い訳にみんなでお揃いの物欲しいなー』
『Jはそういうの見つけるのうまいよね』
『ってかー、潤、なんか作って』
『へっ?』
『あーっ!おーちゃんNice!』
『作るのはいつも智だし、たまには潤くんに作って欲しいな。翔さんの誕生日って思えば出来るでしょ?いつも持てるもの?ご飯はダメだよ』
『翔くんのこと特別視してるしねぇ、平等じゃないとずるいぞ』
え?え?え?なんで?なんで?なんで?
パニックを起こしてるうちに翔くんが来て、みんなが自分の口唇に当てた指をボクの口唇に当てる。
『無理だよっ!』
って叫ぶ前に三々五々散って行ったみんな。
ぼ、ボクどうすればいいの~!
続
またもや見切り発車です💦