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えーと、これはいったい本当の事なんだろうか?
何で俺、裸 の 潤ちゃんの上 に乗 っかってんの?
んでもって、ベッドサイドのソファーに王様然として翔ちゃんが座ってんのもよくわからない。
「どうしたの、相葉君。し ないの?」
しないのって言われてもよくわかんない状況で……。
「腰 進 めなきゃ潤がかわいそうじゃん、ひ く ついてない?は やくって」
「……まぁ……お願い、だか、ら……き がくるい、そ……だよ」
はいいい?
「ゆるし、て……しょうさぁん見ないで」
ゆる、ゆるして?
「うぉわあっ!」
そうだった。翔ちゃんが潤ちゃんとしたいでしょって言ったんだ。抵 抗する潤ちゃんを後 ろ手 に縛っ て両 足を持って……。たまんなく色 っぽい姿 を見てたら……。
俺、俺ぇ、その、なんだ……えっと……シ テいい、のか?潤ちゃんとシ テいいんだよね?
俺のJ r.ちゃん……潤ちゃんの 中に……
「ひぃぁん!」
と ぷんって音がした。
【誕生日プレゼント、一番欲しいものをあげるよ】
ここは潤ちゃん家で、翔ちゃんは膝の上に潤ちゃんを乗っけて笑ってる。
絶対に見たくなかった光景。
しかも潤ちゃんは俺が来るって聞かされてなかったみたいで、もうフニャンフニャンに酔って翔ちゃんに甘えかかってる。俺なんか見えてないんだ。
俺の事なんか……。
翔ちゃんと潤ちゃんが付き合い出したのはすぐにわかった。
潤ちゃんがものすごく綺麗になったから。
でも、そこは暗黙の了解的に誰も聞かないし二人も言わない。
「まぁ、話があるの」
密かに潤ちゃんが好きだった(だったなんて嘘。現在進行形だ)俺は直接聞くのは嫌だから、
「ごっめぇーん、今日風間と約束してんの」
とか、
「あっ!横いるけどいい?」
とか、潤ちゃんが話せない状況を作り続けて現在に至る。
ほんとは聞いてあげればいいんだよ。でも、
「おめでとう、ずっと好きだったもんね」
とは言えない自分がいるんだ。
だから、今の状態はすごく辛い。
「俺、帰るよ」
「何で?」
「何でって、見られてることがわかんない潤ちゃんのこんなところ見せるなんて翔ちゃん趣味悪いよ」
顔を背けて立ち上がる。
「じゃあ、また現場で」
そう言って帰ろうとした俺の耳に、
「あ……ん……」
潤ちゃんの……明らかな喘 ぎ声。
思わず振り返ったら、翔ちゃんの手が潤ちゃんのシャツの中に。綺麗な顔を見せる潤ちゃんにくぎ付けになっていると、
「来いよ。言ったろ?一番欲しいものをあげるって」
誘うような翔ちゃんの声。ふらふらと踏み出した俺は……潤ちゃんの寝 室と踏み込んだ。
続く
あいばーすでぃのお話ですが見きり発車💦