翔が部屋を出て行った。
それを見て智慧は楽しそうにしている。
「智慧、俺に触れるな」
「なあぜ?」
「お前は子供を産む道具としてそこにあればいい。
俺はお前を愛することはない」
乱暴に肩を押しベッドに智慧を残して立ち上がる。
泣けばかわいいものを、智慧は声をたてて笑い出した。
「どうぞご自由に。
私は私の欲しいものを手に入れますわよ。
潤様のお気持ちも欲しいものの1つですもの、諦めたりしないわ。
邪魔なものは排除させていただきます。
潤様がご執心のあの子。
三宅のように別邸に閉じ込めてしまいましょうか?」
嫌な女だ。
「ふふ、抱かないの?私を?」
しかし、大野家を切り捨てるわけにも行かない。
忌々しいと思いながら振り向けばねっとりと絡むような妖艶な姿。
何が初めてだ。
俺とは初めての間違いだろう?
ベッドに横たわる智慧の裾をたくしあげ、下着を剥ぎ取って無理矢理繋がる。
さっきまで翔を抱いていた俺のものは智慧を貫いた。
「あ、ん、優しくしてって言いましたのに」
「人の家の庭で俺の秘書とやってる女に言われたくないね」
「ん、ふ、見てらっしゃったの?
岡田は私を満足させ、て、くれたわ。
じゅん、さまは?」
本当に嫌な女だ。
俺は自分の快楽のためだけに動き出す。
翔を組み敷いているつもりで・・・。