ボクの智 11/26(happy birthday satoshi) | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

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カチャッと鍵が開く。

「お邪魔しま~す」

ボクは誰もいないのを確認して、そっと、部屋に入る。

合鍵を貰ってから、1人でこの部屋に入るのは初めてで、すごく緊張する。

靴、どうしようかな~。置きっぱなしにしてたら、すぐばれちゃうだろう。

でも、シューズボックスってなんか開けちゃいけない聖域っぽい気がする。

でも、あの人に限ってそんな事無いか。夏はずーと魚サン履いてるぐらいだし、特にこだわりも無いかな?

扉を開ければ、ピシッと入ってるのはそんなになくて、これならたとえあけられたとしても、そこの僕の靴が入ってるなんて夢にも思わないだろう。

靴を仕舞ってリビングに続く廊下、良くわかんないけど作品なのかな?無造作に置かれてる。

ふふふ、なんかいつも来てる部屋なのに、初めて来た場所みたい。

智がいないのを良い事にちょっと色々と探検してみた。

いつものソファー、絶対に触らないようにしながらのアトリエ、そして、最後にいつものベッド・・・。

ふかふかの枕からは、智の香りがする。


クンクン匂いを嗅いでるうちにいつのまにか寝ちゃってたみたい。

眼を開けたら、智の胸の中にいて、びっくりして起き上がろうとすると、ギュって強く抱きしめられた。

「いつ、帰って・・・?」

「2時頃、かな。メールしたら、ソファーのところで着信するから驚いた。どうしたの?」

「どうしたって、あなた・・・」

よいしょと身体を起こしたボクは、ぺたりと智の横に座り、

「お誕生日おめでとうございます」

と頭を下げた。

「んぁ?あ、そっか今日はオイラの誕生日だったけ。なんかメール煩いから音切ってたんだけど、あれお祝いメールだったのかぁ」

「忘れてた?スタジオで誰にも言われなかった?」

「振り付け考えてたから、ずっとイヤフォンしてた」

「んふふ。じゃぁ、僕が一番のりだ」

「で?家にいたのは何で?」

そう言ってあくびをする、智にキスをする。

口付けはだんだん深くなり、2人の身体が熱を持つ。

くるんとひっくり返されてボクの上には智。手を差し伸べれば、ニヤリとして、

「この誕生日プレゼントをくれるために待ってたんだぁ。じゃぁ、ありがたく頂戴しなきゃねぇ」

と熱いキスを落とした。