your song 5 | ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

ビールと猫'sと嵐さんと(注・BL)

嵐が大好物
J担 翔潤loverですが、櫻葉&大宮何でもアリです(妄想、腐ってます)

人の勧誘目的、宣伝目的、男性は入室されないでください。
絶対に申請認定しませんから。




「対人恐怖症、強迫観念、接触恐怖症・・・どれが当てはまるか解んない。
とにかく発作を起こすとああなる。
相葉ちゃんも和も、マネージャーも知ってる」

「知らなかったのは・・・俺、だけ?」

そんな状態になってるなんて、微塵も知らなかった。


「前から、翔くんがいる時には潤くん発作起こさないねってみんなで言ってた。
教えといた方が良いか悩んだんだけど、
翔くんが潤くんの避難場所になってる可能性があるから、
発作起こさない限りは言わないでおこうってみんなで話し合って決めたんだ」

「いつ、から?」

声が震える。真っ青な顔をした潤の姿が目の裏に蘇ってきて、泣きそうになる。

「いつ・・・。いつからろう?
バレーボールが終わってしばらくしてからかな・・・あの頃、おいら達みんな不安抱えてたし」


俺は立っていられなくなってその場にしゃがみ込んだ。

そんな状態の潤を知らずにいたなんて。それで、偉そうに潤に説教したりしてたのか・・・。

俺、潤の何見てたんだろう?

「潤・・・」

「翔くんが知らなかったのは、翔くんが潤くんに必要な何かを与えてたからじゃないかな?
おいら達にはそれが出来なくて、歯がゆかったよ」

智くんは俺の横に体育座りをした。

膝を抱え、顔をひざっ小僧に乗せて俺を見る。

「それがね、本当に最近、発作を起こさずに仕事が終わることが多くなった。
相葉ちゃんなんか
『もうここ3カ月くらい、潤が発作起こしてるとこ見た事無いよ!撮影が止まること、無いんだ!』ってにっこにっこ笑ってた。
おいらや和の時にはまだああやって発作起こすけど、かなりの割合で減ったよ。
顔つきも穏やかになって来たし、ね。これは、翔くんが何かやったな、と」

言葉を切って俺を見る智くん。

自分のケツぽっけに引っ掛けていたタオルを取ると

「泣かないで、翔くん」ゴシゴシ俺の顔を擦った。



「良いのがもうたくさん撮れてるから、
今日の撮影は終わりだよって潤くんにはマネージャーから伝えてあるから。
おいら、まだ仕事があるから行かなきゃいけないんだ」

行ってあげて、一人にしないであげて、と智くん。

「俺、見なかったことにしといた方が良いよね・・・」

「うん。理由は解んないけど、おいらに呼び出されたって言ってくれる?」

「わかった」


智くんと口裏を合わせ、俺は潤の楽屋に向かう。

入り口の前には潤のマネージャーが立っていて、俺の姿を認めると

「車、僕が出しますか?」

と言うので

「ここまで自分の車で来てるから、このまま潤を送ってきます。
明日の潤のスケジュール、後でメールしといて貰える?」

とお願いした。