乾パン | 池袋喫煙席 26時

乾パン

昭和のお話。
父親がなんの気まぐれか緊急の場合の備えだと
言って、乾パンを買ってきた。
これは兵隊さんが食べていて、とても小さいけど
栄養があるんだよという話だった。
そいつはすごいね、ということだけど当然、
あっという間に子供のおやつになる。
固い。やたら固い。しかしイチゴジャムかなんかを
乗せて食べた気がする。
噛めば噛むほど甘みと滋味が口に広がり、
命にいい味って、こういう味かと思っていた。

もちろん災害時に乾パンが活躍したことはない。