夏と本
感想文を書く。
一つ前の記事で「感想」についてとやかく言っておいて、『お前は何を言ってるんだ』と思われるのはもっともである。こうして書くのも男らしくないというか、潔いものではないが、勿論「敢えて」だ。これ、常連の方々には汲み取ってもらいたいと思う。ここでこうして書いているのも「敢えて」だ。
あまり引っ掻き回すと収拾がつかなくなるので止めにして、兎に角始めますか。
対象:「伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』」
ジャンル:長編サスペンス
サスペンスなのかこれは。こういうのをサスペンスと言うのか。知らなんだ。いや、皮肉とかでは無く。ジャンルなんてものはどうでもよいのだけれど。
感想文。--------------------
僕の勝ちに終わったようだ。
読者は卑怯な勝ち方をする。散りばめられた伏線を頭の片隅に保管していき、頁をめくりながらそれらを繋ぎ合わせ、読むと同時に何パターンもの解答候補を用意することを繰り返していく。抜け目の無い、いやらしいモノだ。
だがその為には、物語の世界に溶け込んでいかなくてはいけない。深く入っていくほど罠の存在に鈍くなり、嵌められてしまうことがある。「灯台下暗し」という諺があるくらいだから、それは決して間違っている訳ではない。綺麗スッポリと嵌められた時は、不思議と嬉しさを感じる事でもあるし。
勝利の要因は、「シェパード」を「シェパード」として見続けたことであろう。脳の倉庫内に置いた彼の情報・イメージ、それらの認識・解釈が「たまたま」上手い具合にいった、というだけなのかもしれない。が、勝ちは勝ち、だ。
面白かった。
感想文終わり。-----------------
ちょっと上から見たような感じがするかな。仕様、ということで。
あんまり書くとネタバレしかねないし、この感情をどう表したらいいものか見当がつかないので、これくらいにしておこう。
感想文であって書評ではありません、勿論。
しかし、言葉ってのは難しいなと今日もまた痛感。イタイイタイ、刺すな。
この『陽気なギャングが地球を回す』は、「機械の様なテレパシスト」「数える女」「機関銃の口を持つ中年」「『動物』愛護主義者」の四人のお話。
掻い摘んでみた。悪意は無い。いや、あるかな。大アルカナ。
「好きなものを悪く言う」の、好きかもしれない。「悪く」言っているわけでもないか。
4時間ちょっとで読めたので、本好きはもっと早く読み終わるかと。否、本好きはもう読んでいるかな。
最後に、この本を貸してくれたKさんに感謝。
終わり。