朝 | だらだらしてみる。

朝

付き合い始めてもう6年ほどになります。最初出合ったときは、「ちょっと暗い子かな」と勝手に思っていました。でもそんな第一印象はすぐに壊された。結構わがままで口煩い子だと、一夜を共にしたらわかった。それでも可愛いところはあるのです。約束した時間に僕が間に合わないとだだをこねているのです。毎日会ってるんですが、毎日間に合わない僕。それにも関わらず、僕の事を待っていてくれる。どこか遠くに行ったりしているとき、浮気しちゃったりもしました。それでも彼女は何も言わず、ただただいつもと同じように振舞ってくれる。こんなに汚れた僕と変わりなく付き合ってくれる。無理を言って、アメリカにもついて来てもらいました。

こっちでも、日本でしていたように、毎日一緒に寝るようにしている。寝る前は大人しくて可愛いのに、朝になると元気なんだ。ちょっと低血圧気味の僕はそれを煩わしく感じる事もある。だけど、彼女を見ていると「今日も頑張りますか」みたいな気分が湧いてくるのも確かなんだ。

休日。朝はゆっくりして、3時に彼女と会うことになった。準備が出来ないまま3時を迎えてしまった僕に、『はーやーくー』と彼女が言う。「ごめんごめん、でもやっぱりまだ無理みたいだ」と言ってみても、彼女を苛立たせるだけなのは分かってる。けれど準備は中々進まない。『はやくしてよー』と彼女がジタバタし始める。これが中々可愛くて。変な歌を歌って僕の注意を引こうとしている。いつもの事になってしまっているから、「はいはい」と言って流してしまっている僕。「倦怠期かなぁ。昔の新鮮さは戻ってこないのかな。」僕がそう思っているのがわかるのか、今日の彼女はいつもと一味違った。しつこいのだ。すさまじく。いつもは30分程僕を待つと『もういいわよ』と溜め息をつく彼女だけど、今日の彼女は3時間近くジタバタしながら待っててくれた。3時間も経った事に僕は気付かず、必死に何かを訴える彼女の事を横目にしたままでいた。ふと彼女を見ると、泣いていた。僕はどうしていたのだろう。どうしてこんなにも僕を大切にしてくれる人を哀しませているのだろう。僕は最低だ。ごめん、どうかしていたんだろう。ごめんね。僕はだまって彼女を抱きしめた。彼女は糸が切れたように泣いていた。



はいそれではネタバレ。ネタバレ?

僕と目覚まし時計の話でした。
実際は電池が切れていて、「3時」を行ったりきたりしていたのでずっと鳴っていたのです。「なんだまだ3時か」と思って何度も寝ていた僕。実際起きたら6時ね。笑える。

目覚まし時計を擬人化したら結構可愛いんじゃないのか。

こんな感じです。もうすぐ朝の6時ね。何をしとるのかね。


終わり。