チューイングガムを初めて食べたのはいつだろうか?


今でも覚えている。


小さい頃、少し年上のいとこたちに「辛いから無理」と言われて食べさせてもらえなかった記憶がある。


おそらく、ロッテのグリーンガムとか、クールミントガム。


すごく羨ましかった事を覚えている。



だから、代わりにってわけじゃないけど、

駄菓子のフィリックスガムとか、箱に入った球型のオレンジガムどかぶどうガムを食べていた。


もちろん、美味しいのだけど


自分だけ子供な気がしてすこし悔しかった。



しばらくして、


やっぱり食べてみたくて、


もう一度「ちょうだい」って言ってみた。



そしたら、今度は「これは甘いのだから」ってくれた。

多分ロッテの黄色いの。ジューシーフルーティ?


前のとは違うけど、ちょっと大人になった気がした。



けど、やっぱり食べてみたくって、

だだっこして、

やーっともらうことができた。


正直なところ

美味しいと思わなかった。


少し辛かった。

だけど、「辛くないよ」って少し強がってみた。


大人への第一歩だと思った。



だが、その後しばらくはガムを口にしなかった。




それから年々後だろう?

たしか中学生の頃、

友達がくれるってグリーンガムを一枚もらった。


少し気が引けたが

せっかくだから食べてみた。




甘い。


なぜ?


甘い。



とても甘いのだ。


何か不思議な気分だった。



むしろ甘すぎるのだ。



小さい頃大人だと思っていたものは、

こんなに甘いものなのか。



と残念な感じもした。






それからというもの、

ガムはロッテのブラックブラックしか買わなくなった。


他のものだと物足りなくなる。



今やタブレット型が主流になってきているが、


やっぱり

板状のものがいいな。


なんてこだわったりもしてみた。




そうそう、


その後、

調子に乗って

大人を舐めてかかって


同じような悔しい思いをしたことのある


コーヒー


も飲んでみた。


やっぱり

子供の私には少し早かったようだ。



全く同じターンを繰り返し、


今や


コーヒーはブラックに限る。


なんて思っている。