最近ブログのアクセス元を色々見ていたら「天鳳 六段」といったキーワードでの流入が結構あるようです。

 

現状ただアクセスいただくのは私の気になった1局の感想くらいなのでそれは申し訳ないかな、ということで、六段坂を登るにあたってやったことを一度まとめておきます。

 

正直私は六段坂をのぼりきるのに相当時間かかってるほうです。

時間がかかった原因としては、六段坂で大きめの下ぶれを引いたこともありますが、致命的に欠けているスキルもありました。

そのスキルに気づくこと、そして少し改善の努力をしていたったところでたあまたま上質な上ぶれを引くことができ昇段することができました。

 

人よりも時間がかかったからこそ役に立つこともあるのかな?ということで書いていこうと思います。

 

 

【記事の対象者】

特上卓六段坂挑戦中の方で苦戦中の方

(そもそもすんなり登れる人はこれを見に来ていないはず)

ただ、特上卓で苦戦している人全般にも当てはまる内容かとは思います。

 

【私の紹介】

六段坂で2138戦費やして七段到達しました

うち特上卓1500戦を東風、600戦を東南で過ごしました。

 

特上卓安定段位は次の通りです。

東風:6.1段

東南:6.5段

 

麻雀を覚えて15年くらい経ちますが、きちんと勉強したのはここ3年くらいです。

元々フリー歴のほうが長く、東京時代にMチャオ、Wるカムなど都内チェーンがメインで成績つけているここ3年で800戦の平均順位2.32くらいです。

 

 

【前提】

まず、六段坂挑戦中の方にとっては七段到達が目標になっていると思います。

ただし、ここでいう七段到達とは「七段タッチ」と「複数回の鳳凰卓到達」のどちらを指すのかで大きく意味合いが変わってくるのではないかと思います。

 

正直七段タッチだけなら六段原点から特南50~100戦の確変を引けば七段に到達できます。

ただし、1000戦単位の安定段位で六段を切っている実力だとすると鳳凰卓では全く通用しないと思っていたほうがよいと思います。

 

(自分の実力ではまだおこがましい部分もありますが)鳳凰卓を打ってみた中で、最低限これができていないととても戦えないなと感じた部分も踏まえ、書いていきたいと考えているので、基本的には鳳凰タッチを目標とした内容は書きません。

 

なので、ポイント効率の話とか、東風、東南どっちがいいか、みたいな昇段効率の話はここでは書きません。

気が向けば別記事にしようかと思います。

 

 

 

【自分が重要だと感じるスキル】

■まっすぐな攻撃

麻雀において最も大事なことは「速く」「高く」上がることです。

そのためにはまっすぐ攻撃することが非常に重要です。

 

ただ、特上民の中でもこれの基本的な部分でも怪しい人はかなり目につきます。

 

 

まっすぐな攻撃をするためにはまずは牌効率。

これがないと話になりません。

ただし、牌効率通りに打てることは最低限必要なことですが、牌効率通りに打つだけでは七段昇段はできるわけではありません。

 

牌効率がテンパイ最速手順だとすると、あくまでテンパイに近い打牌選択は一瞬で出てくる上で、打点や守備などに脳のリソースを回すこと、これが鳳凰卓で平均以上の方は必ずやっていることだと思います。

 

とはいえいったんは守備はおいておいて、スピードと打点を意識したまっすぐな攻撃ができるようになることが必要だと思います。

 

 

■押し引き

かなり重要です。

 一世を風靡した「テンパイは押し、ノーテンはオリ」だけでは六段坂を登りきるのは難しくなっていると思います。

とはいえこれを忠実に守るだけでも六段坂は登れなくもない気はしますが、鳳凰卓では絶対に通用しません。

したがって、鳳凰卓でも生き残ることを目標にするならそれ以上の繊細な押し引きに取り組む必要があります。

 

具体的には、リャンシャンテンからプッシュすることは強者でも稀ですので、イーシャンテンと安手テンパイでの押し引きが中心になると思います。

 

 

■ゲームメイク

正直特上卓では必要がないと思います。

ただし、鳳凰卓では必須のスキルとなっているのは事実。

 

ではどの段階で身につけるべきか?という話になりますが、私は特上卓では必要ないと思います。

 

 要らない理由は3つあります。

まず、鳳凰卓と違って特上卓では相手がこちらの思い通りに動いてくれない可能性が高いことです。

 

次に遭遇するパターンが多くあるため、一般化が難しく、身に着けるのが大変です。

 

最後に最も大事なことですが、大半の特上民はゲームメイク以前に身につけるスキルが他にあることです。

上に書いたようなまっすぐな攻撃や押し引きができていない状態で、中途半端にゲームメイクに色を出すとかなりいびつなプレイヤーになってしまいます。

変に字牌を持ち過ぎたり変な癖がついてしまうと矯正にも時間がかかるなどデメリットのほうが大きくなってしまいます。

 

なのでいったんは「まっすぐな攻撃」と「押し引き」を鍛えることを目標に自分は取り組みました。

 

 

<自分がやった3つのこと>

さて、私が必要だと思ったスキルは攻撃と押し引きの2つでした。

その上で私がやったのは次の3つです。

 

①本を読む

②配信を見る

③強い人に牌譜を見てもらう。

 

 

 

では順番に行きましょう。

 

①本を読む

今世の中にはかなりのペースで、そして良質な麻雀戦術本が生み出されていますが、私としては七段到達には次の3冊だけで十分でした。

 

自分は読書が好きなもので話題の新刊はどんどんと買い足していったものの、このスタイルは「百害あって一利なし」だと思います。

別に私の薦めたものでなくてもよいので、自分で「これだ!!」と思うものをきっちり読み込んで身に着けることが何よりも大事だと思います。

 

 

その① ゼロ秒思考の麻雀

 

最も天鳳位に近いと言われるzeRoさんの本。

 

 

文章も面白くスイスイ読める。

スイスイ読めるからこそ、楽しんでひと通り読んでそのままタンスにGOしちゃった人も多いんじゃないでしょうかw

 

 

本の内容としては鳳凰民なら誰でも身につけていて、特上民は怪しいだろうというものが多いので、これができるようになるだけでも六段坂攻略はグッと近づきます。

 

zeRoさんが再三言われていることだが、自分の中でシステム化することによって、それを基準にその場の情報を加味して加減したり、他のことに脳のリソースを避けるようにしていくことは鳳凰卓定着を目標にする上ではかなり重要なことだと思います。

 

 

この本、上に書いた必要なスキルの①攻撃②押し引き③ゲームメイクで章立てがされているので、自分が復習するにはもってこいの本となっています。

 

とりあえず1章から3章はなんども熟読必須!

特上民で一番目につくのが変な字牌抱えとクソ鳴きからの手詰まりです。

 

 

そういう方には1章の「孤立牌を切れ」と2章の「鳴きの3原則」は本屋の立ち読みでもいいから読むのを強くオススメします。

 

 

本当に大事なことが書いてあるので読んで打って、できているか検証して、を何回も繰り返しましょう!

 

4章はゲームメイクの話なので、いったんザーッと読んでふーんこういうもんかぁくらいになればいいと思います。

 

 

 

 

その② 麻雀 定石「何切る」301選

 

 

いわゆる「ウザク本2」

ウザク本1もありますが、ウザク本1よりもウザク本2のほうが易しい。

 

牌効率と打点を両立する考えを身につけるのにはもっとも近道だと思います。

 

 

自分は1から301までのマスを書いた表を作ってできなかった問題を書き込んで何周もしました。

最初は本に付箋をつけていったのですが、これだと前に間違えた問題がわかってしまってそれを念頭に置いた回答をしてしまうので、紙は別に分けたほうがいいです。

 

 

正直この手牌ならどれ切ってもだいたい勝ちやろww

みたいなのも多いですが、今も自分が手を見る上での基本が身につきました。

 

たとえば・・

・麻雀はツモるゲーム

・4対子からチートイツ意識

・タンヤオ、三色ルートを必ずチェックする

とかですね。

 

正直この手牌ならどれ切ってもだいたい勝ちやろww

というのはあるものの、これに至る前のリャンシャンテン以下の選択にも影響してくると思うのでそういう意味でもきっちりやったほうがいい1冊です。

自分はウザク本1も含めて答え覚えるくらいやった翌月くらいに七段になれました。

 

 

その③ オリ本 ~天鳳位が語る麻雀・守備の極意~ (マイナビ麻雀BOOKS)

 

 

 

あまり語られることのない本かと思いますが、自分的にはマジで名著だと思ってます。

しゅかつさんはかなり攻撃のイメージがありますが、守備に対して柔軟でありながらシステマチックにも使えるノウハウがこれでもかというほど書かれています。

 

この本は平澤元気さんの本でもあるのですが、僕は平澤本もめちゃくちゃ好きなので、このコラボレーションは奇跡ですよ。

 

 

とにかく、この本はめちゃくちゃ頻出の場面を取り上げてくれているので似たような場面が出てきたときに振り返って読むという使い方をしていました。

 

結局押し引き判断というのは何本押すかと、自分の手牌価値をどう見るかというところにつきます。

自分の手牌価値というのは打っている最中というのはメンタルによって高く見えたり低く見えたり僕はめちゃくちゃブレます。

 

だからこそ、きちんと振り返りしたときにしゅかつさんという基準を持てると結構違うなぁと思うのが自分の意見です。

 

押し引きはめちゃくちゃ難しくて、僕も毎回悩ましいのですが練習しないとうまくなれないので、これは難しいですがぜひ取り組んでほしいなと思います。

 

 

その他私がとても良いと思っている本もありますが、それはまた別記事にしたいと思います。

 

 

長くなってきたので続きは次の記事で!!

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 

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