昨日アップした人物図鑑はおかげさまで好評いただきまして天鳳の負けなんて吹き飛んで喜んでいるNEM漏です。
自分は雀荘メンバーの経験はないですし、そんなに数も行ったことない普通のリーマンですが、昔から人間観察が好きでそれをデフォルメしたりするのが好物です。
「あるある」と思っていただけると幸いです。
↓前半はこちら。
https://ameblo.jp/nemro/entry-12400631393.html
さて、今日は後編を書いていきます。
⑤おばはん
まるまるとよく肥えた鴨。
前半のぽっちゃり系女子の25年後の姿。
自分はこのタイプで強い人をいまだ見たことがないが、やはり比較的余裕がある方の始める趣味なのか、負けて不機嫌になることもなく、こちらのハネマンに親かぶりしても
「すごいね~!」
と自分事のように喜んでくれるため、同卓者には根強い人気がある。
リーチにもそんなに対応できず、鳴き手はノーマークであることが多い。
振り込んだあとの
「あ~私ももう少しでマンガンテンパイだったんだけどな~」
というのが決まり文句。
ただしスジだけはなかなか切らない。
恐らく同卓したじじい達にスジの危険度だけはことさら諭されているに違いない。
「じゃこれで終わりね~」
と立ち上がると、同卓者のおじさんを筆頭にメンバーも来てやけに優しく続行を促す光景が広がる。
おばさんもまんざらでもないらしく、
「じゃあと1回だけよ~」
と席につく。
いくつになっても女性は男性からの誘いが嬉しいものなのか。
40分後に「やめとけばよかった~!」という声が聞こえるのは言うまでもないが、話の中身ほどは悲観的でもない。
雀荘の端から端まで聞こえるくらいの声で一喜一憂していることが多く生息確認には苦労しない。
フリーデビューの方はぜひ同卓できるといいと思います。
⑥じじい
特徴的なのがポンの発音が「ポイ!」
(つよぽんさん提供)。
特に発をポンするときなど
「アオポイ!」
と初見では何がなんだかわからないと思うが落ち着いて。
一見鴨にできそうなのであるが、勝負どころで強くなぜかそんなに負けない。
誠に不思議なじいさんである。
⑦作業員
作業服で現れる兄ちゃん。
胸に光る「○○製作所」の年季が入った刺繍が今日も輝かしい。
力仕事であるためかよく日焼けをし、爪も手入れされているが、仕事柄指先が黒ずんでいることも。
大体黒のスマートフォンユーザーでもある。
手が入っていないときは片手でスマホをいじりながらメンバーにドリンクを頼む
普段の生活に不満があるのかメンバーへの当たりは若干キツメ。
点棒を落としたときは強めの調子で
「落棒~!」
とメンバーに拾わせる。
(いぬがめさん提供を改変)
いつも若干ふてくされたような態度を取っているが、雀力は高い。
リーチや鳴きを駆使して常にトップをうかがえる位置取りにぬかりがない。
リーパイにも気を遣っており、端っこから鳴く牌が出てくることは少なく、どちらかというと飛び飛びで1個ずつ牌をつまんで鳴くくらいの慎重さと器用さを持ち合わせている。
一見とっつきにくそうに見えるが、実はいいあんちゃんであることが多く、点数計算がおぼつかなくても無言で正しい点数を払ってくれるなど、麻雀には真摯な態度であることがうかがえる。
ちなみにあのアカギもここ出身とのこと。
卓のトラブルにもいち早く気づき、「次局トラブル~!」「ゲタ~!」など状況をよく見た判断ができる。
メンバーが卓構成で困っているときには自分が抜けることを含め提案するのもこのタイプの人たちである。
フリーデビューの方にはよい教材になることだろう。
⑧ネトマ勢
天鳳を始めとするネトマから入った人たちである。
ネットから始めているため、天鳳で言えば少なくとも五段から、という人が多い。
当然巷のフリーの平均は特上卓レベルという情報はチェック済。
天鳳で負けるくらいならリアルで負けた方がマシとすら思っている変質者も。
雀荘に向かう電車などで読む用の戦術書はかばんに入っているが、雀荘ではそれが見えないようにしまう場所にも気を遣っている。
特に見た目に特徴が無く、雀荘にはたまにしか行かないため、メンバーからの覚えが悪い。
名前を忘れてしまったメンバーはポイントカードを要求することによって名前を知ろうとするが、当然そんなものはない。
財布はいつだっていつのものかわからないレシートやカード類でパンパンなのだ。
待ち席にいる間にルール表のチェックはぬかりがない。
これはルールによって打牌選択が変わると思っていること、卓に入ってから気軽に聞く自信がないことが主な理由。
そうこうしているうちにご案内。
最初の配牌から牌をガシャっとしてしまう者多数。
まずは落ち着いていこう。
麻雀を打ち始めるとリアルとネトマの違いに気づき始め、人の捨て牌どころではなくなる。
特にポンラグがないため、キー牌を鳴き損ねる。
「他家の捨て牌相的に音速でポン」はどこへやら、である。
リーチをかけようにも本当にテンパイしているか入念にチェックする。
しかしやっていることは同じ麻雀。
徐々にペースを取り戻し始め、今日初めてのアガリとなる倒牌!!
・・・が、両手付近の3枚ずつしか倒れず、真ん中の牌を上から押さえつけるようにして慌てて倒すハメに。
同卓者からは
(こいつ初心者か)
という空気が流れる。
ラス前にラス目と10000点差をつける喰いタンドラ1をアガり初戦は3位。
2ゲーム目に入るころには比較的いつも通りのプレーができてくる。
すっかり舐めきった同卓者がリーチや鳴きをかぶせてくるが、落ち着きを取り戻したネトマ勢は冷静に対応する。
手つきがおぼつかなく、相変わらず牌をポロポロする割にはそんなに甘い牌は切ってこないので同卓者は若干混乱する。
今日の成績は
321124
見事ラス回避を続けていたが、慣れていないリア麻を長時間打って最後は集中力が切れたか。
今日のどの牌姿をツイッターにアップするか考えながら帰路につくのであった。
⑨雀荘メンバー
※りゆーさんから情報提供いただきましたが、遭遇経験がないためすべて想像で書きます。
客打ちしている雀荘メンバーには大きく2種類いて、元メンバーか他店メンバーである。
元メンバーは、学生時代のバイトだったり円満退職だったりすると現在のメンバーやお客さんからの反応も良く歓迎ムードに。
麻雀はさすがに打ち慣れているが、やはり目に入ってしまうドリンクのないお客さんなどメンバーがやるべき仕事を見つけたときにそれをサポートしてあげるかどうかの狭間で揺れ動くことになる。
今日はお客だし!と気軽な気持ちでいられる人もいれば、気もそぞろになってしまう優男タイプも。
反面、幽霊部員のように勤務実態が悪い元メンバーだったりすると現メンバーの反応はかなり微妙なものとなる。
確かにシフトを穴埋めさせられた経験があれば、なぜさらに客としてのもてなしをしないといけないのかと感じても無理はない。
もう一つは他店メンバーである。
普段雀荘で働いていてさらに休日まで雀荘に行こうとするのは一般人にはサービス残業のような感覚すらあるが、根っからの麻雀小僧といったところか。
さらにライバル企業に突撃するというからには根っからのコミュ力を持ち合わせているため、メンバーとも打ち解けることが多い。
当然卓に入っても雀荘にとってマイナスになるような行為もなく、場合によっては非常にありがたい存在に。
一方でそうした能力を持たない代わりに若干勘違いをした者が現れるケースも少なくない。
雀力自体もそれに比例してか大したことはないが、そういう者に限って自分を大きく見せようとするもの。
悪意はないのかもしれないが、卓回しにも若干のぎこちなさがある。
メンバーとしてもお客さんという側面を無視できず、少し持て余す存在となる。
どこの世界でも事情に詳しい客というのは若干扱いに困るものである。
以上をもって後編とさせていだきます!
熱がこもって前半以上のボリュームになってしまいました!
もしさらにネタが増えてきたら番外編としてアップしていくことにします!
ありがとうございました~