今絵本や子育て事情はすごい事になっていると感じます。私が息子達2人を産んだ7年前、5年前よりさらにいろんなことが加速していっていて過激になっていて過敏になっている。今年の出産率なんかも発表されて話題になりましたね。
絵本がなにやら子育てにいい。考える力や自己肯定感を高めるのに良いらしいというのは、教育熱心なママさんや、教育雑誌や育児本を読んでいる方にしたら『子育てに絵本』はマストアイテムだという認識でしょう。
昔から出版社は著作権や絵本の扱いは厳しかった。読み聞かせも出版社への許可が必要ですし、SNSでは表紙だけ。その際はきちんと題名、作者、出版社を明記。などなど。

ですが、その概念もコロナ禍の影響で大きく変わった。「絵本情報サイト絵本ナビ」の存在も大きいのかもしれない。「全ページ試し読み」や「一部中身が見れる」ことは、私にとってとてもムーブメントな出来事でした。

そして、近年こぞって各出版社がSNS、インスタやXなどで新刊や季節に合った絵本や書籍を紹介するようになった。

赤ちゃんに絵本を読み聞かせしようと考えているお母さんにとっては、厳しい時代になった気がする。選択肢が多いというのは、ほぼゼロの状態に近いと私は考えます。

そして、私たちのような絵本好きがコツコツインスタやブログでおしゃれに良い絵本を投稿しなくとも、出版社様から直々に絵本の紹介を見れるのだから、私たちのような絵本紹介をしている人にとっては、やりようがない。我が子への読み聞かせした絵本の記録として投稿している分には良いのでしょうが…。さらには、今はあらすじの紹介だけではなく、出版社直々で中身のページを見せているではありませんか。「損はしたくない」「タイパ、コスパ良く絵本を選びたい」という今の子育てママさんのニーズに答えるような絵本紹介。我が子にはどんな絵本が良いだろう。という絵本をゆったりと選ぶ時間すら、ないのだ。今の子育てママさんには、そんなゆとりはないのだ。時間がない。余裕もない。今の世の中は忙しすぎる。どうしてこうなってしまったんだろう。

私は、出版社様が新刊や書籍の紹介をしているのをみて「私が発信する価値」を考えた。

地元で、私という人に魅力を感じて、そこで生まれる時間と場所に価値をつけたい。あまり遠くの誰かと絵本好ききゃっきゃっというのは求めていない。絵本を通して、ホッと一息つけたり、誰かと繋がれたり出逢いがあったり、絵本を通して子育てが、少し楽になるような幸せに感じられるような人が増えたらいいなと願う。