おしゃれとは | Saishoku==彩色==

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今を見つめたい 今日この頃

「おしゃれとはコミュニケーションあってこそのものなのだと実感した」

妹たちへの贈り物 (集英社文庫)




こちらのエッセイを読み返し、深く共感した言葉
(もう売ってないんですね・・・図書館で借りました)
バーレーンに移住されて、閉じた生活をした時に
光野さんが感じたこと

私も1歳前の息子を連れてオランダにいった時
同じことを痛感していた
社会的な自分が不要で
90%ぐらいが母であることを必要とされる生活

汚されても良くて、動きやすい服
が基本的には3枚あれば十分だった
洗濯して乾いたものを着ていた

服を買いたい、と思ってでかけても
サイズも合わないし、
あえて買いたいと思う服もなく
買う必要もなかった

”この服を着ていく場所”
”これを着て会いたい人”
それがないとおしゃれはいらなくなる

生まれて初めて、購買意欲がなかった

同じお母さんでも
普段着にさらっとストールをまいたり
アクセサリーをしている人もいた
「立派だな」と心底思った

化粧もままならない自分は
ペディキュアなんて塗るという発想もなく、
初めて赤いペディキュアをしているママと会った時は
いろんな意味で「はっ」とした

でも、私には無理だとわかっていた
まさに髪を振り乱して
子供と格闘した
おしゃれと一番遠い生活だった

おしゃれなママが増えている
小さい子を連れてもきちんとおしゃれして、
コーディネートして
すごいな、素敵だな、と思う

でも自分には無理と決めたことで
結構楽になった

そして、社会復帰する時
全然買い足されていない服と向かい合い
限定されたアイテムで
どう着るかを真剣に考えた

初めて、”コーディネート”した気がした
保留期間も悪くなかったかも