ちょっと前の話だが、
日経新聞でサイバーエージェント社長の
藤田晋氏が書いたコラムが話題になった。
退職してライバル企業に
転職した社員を厳しく
叱りつけるような内容だ。
「私が退職希望者に『激怒』した理由」
というコラムでは、
かつて何億円も費用をかけたプロジェクトを
失敗させた従業員がいた、
彼に再チャレンジで新規事業立ち上げを任せた、
それにもかかわらずライバル企業に転職してしまった、
これは恩を仇で返す行為で企業経営上マイナスだ、
だから示しをつけるためにあえて
「意図的に」怒った、、といった事が書かれている。
(日経新聞 2014/10/1より)
(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141002-00010000-scafe-bus_all&p=1)
しかし、藤田社長が創業した会社を
10数年で社員3000人、売上1000億円を超える
企業に育てた手腕は見事だろう。
記事にあるように
社員がライバル企業へ
転職してしまう事に
歯止めをかける抑止効果だ。
記事の中では社員が引きぬかれた事について
組織を守るためにあえて怒った、と書いてある。
普通に日常生活を送りたい
普通の社員にとって
これは恐ろしい事態であり、
恐怖を感じるはず。
自分が同じことをやったら
同じようにメディアで
罵倒されるかもしれないと考えれば、
強力な抑止効果になるといえば
なる部分があるだろう。
でも、
ライバル会社に転職されたとはいえ、
一見痛いように思える。
しかし、私はそう思わない。
「何億円も費用をかけたプロジェクトを
失敗させた従業員がいた、
彼に再チャレンジで新規事業立ち上げを任せた」
部分に注目すると
失敗したことに関して
自身でトラウマを解消しないまま
転職していっているからだ。
ということはライバル会社に行っても
同じようなことを繰り返す。
ライバル会社は
「サイバーエージェントからきたから
できて当たり前」と
過剰な期待をその方に託すからだ。
その方は大プロジェクトを任せられたときに
プレッシャーがつぶされそうなほど
大きなものを感じれば
失敗するだろうから。
社長の記事にあったように
何億円ものプロジェクトを任す
というのは、
会社にとって非常に大きな冒険なのだ。
会社にとってそのプロジェクトが
失敗すれば大きな負債になるし、
成功すれば大きな資産になるからだ。
会社を経営している人にとって
そのプロジェクトをやる以上
大きなお金がかかっており、
社員自らお金を出しているからではなく、
会社がコストを意識してほしいからでもあるのだ。
とはいえ、
お金がからむ営業は普段から意識していても
それ以外の制作や研究開発、
商品開発の部門などで
働く人にとって
コストを意識して仕事している人が
どれぐらいいるだろうか。
意外にも少ないような気がする。
普段からコストを意識して行う人は
たとえ失敗しても
どこが失敗したのか
分析するだろうから
いずれ成功するだろう。
今回の記事発表は
大きな効果があったとはいえ、
あまりいいものではない。
プロジェクト失敗はつきものとはいえ、
コスト意識の重要性に関しては
今後、社内でもっと
徹底させる必要があると思う。