映画うどん亀はひなびた町である。およそ何もないところであるが、今年高松を訪ねた折に訪ねた。「貴方のソウルフードはなんですか?」と聞かれたら僕は間違いなく、「讃岐うどん」と答えるだろう。


18で東京・府中の日新町の日本電気のカストマエンジニアの教育を終えた僕は新幹線で岡山へそこから宇野~高松へ行った。四国なんて生まれて初めてだった。京都から南は行った事がなかった。


暑い昼下がり、雨上がりの宇野までの各駅列車の車窓から萱(カヤ)の田んぼが見え車内は、温い空気をかき混ぜる扇風機が回っていた。宇野から高松の連絡船を降りると雨上がり南国特有のねっとりとした纏わりつく空気の次は熱い陽射しだった。そこで僕は足掛け3年暮らす事になる。


仕事はNECの端末の保守。香川相互銀行(現四国銀行)の銀行端末だ。その頃の端末はワイヤーロープとステッピングモーでプリンタヘッドを動かして通帳やジャーナル印字をしていた。主に壊れるのそのブリンタだった。端末はその場で修理が効かないと判断すると代替器と交換するのだ。


丸亀にも良く行った。 うどんは安かった。行く先々で先輩に連れられ、製麺所を訪ねたり食堂に入って食べた。その頃は市内にラーメン屋は一軒もなかった。香川大学の通り食堂のメンチカツとうどんは良く食べた。きつねうどんは大好きだった。見た目味がないようなアゲはしっかり出汁を含んで凄く旨い。

昨今は讃岐うどんとはいえ、色んな出汁や付け合せがあるようだが邪道だと思う。


市内のライオン通りに大きな乾物屋があり鰹節の匂いが暑い夏、通りはその匂いでむせ返るようだった。時は流れ、30年振りの今はその賑わいの面影はなかった。

でもうどんの味はそのままだった。


ご当地映画ではある。臭い宣伝文句である。でも何だか好きである。

讃岐うどんブーム再来なるか....。八月の公開が楽しみ!


■猪熊画伯美術館‥3枚で30万のエッチングが安いと思った。 

■映画udon 


かけ&ちくわ天