少し自分の事を書きます。
私は、今年4月末で約35年間勤めてきた会社を早期退職しました。58歳を間近に控えての決断でした。

退職の引き金となったのは、私が組織責任者をしていた組織内でハラスメント問題が発生し、その責任を取る形で異動を命じられた事。私自身、組織責任者としての責任を強く感じていたので、その指示に不満を感じる事は無く、この機会に異動ではなく、退職して身を引くのが、責任者としてとるべき道ではないかと考えるようになりました。

また、下の娘もこの4月から社会人となり、親としての一定の役割に節目を迎えたのも会社を退職する判断の後押しになりました。

更に言えば、奥さんも早期退職には前向きな方で、夫婦で旅行に行けるといいねという考えだったのも背中を押してくれたと思います。

病気の事は、退職前は全くわかっていませんでした。想像だにしていませんでした。

ゴールデンウィークもあって実質的な会社への出社日が4月26日となり、私は大阪で単身赴任していたのですが、すぐに引越しをして、都内の我が家に帰ってきました。

我が家に戻ってきてから、いくつかの病院で検査を受け始め、そして一気に膵臓癌であることが判明して今に至るのです。

この経緯を振り返ると、会社の退職は、病気の治療に専念しなさいという何か運命的なものがあったのかなぁと感じることがあります。もし、会社を退職していなければ、今でも病気の事は判明していなかったと思います。そうすると、状況が悪化してしまっていたかもしれず、ゾッとします。

たまたま4月末に会社を退職した事で、病院に行って各種検査を積極的に受けられるようになった。そして今がある。

将来、この偶然のおかげで膵臓癌を乗り越える事ができたねと言えるような時がきて欲しいと心から願っています。

そんな未来が来るといいなぁ!