検査の為の腹腔鏡手術を終え、次の日を迎えた。身体についていた色々なものを少しづつ取り外していく。まず、水分や栄養、それに痛み止めの薬を注入していた点滴を外す。尿道に刺していた管も外す。心拍のセンサーも外す。これでやっと何も繋がっていない状態となり、解放された気分となる。

痛みは、右下腹部の切ったところが痛い。腹腔鏡手術は切る長さも短く、術後の痛みも抑えられているのに、患者本人としてはとても痛いのである。

今から、開腹で行う予定の本番の癌切除手術の痛みが怖くてしょうがない。

一連の検査が全て終わり、いよいよ手術前の抗がん剤治療のステージを迎える。私の場合、FOLFIRINOXを使うとのこと。この抗がん剤の注入の為に、ポートと呼ばれる注入口の埋め込み手術が必要で、明後日金曜日に行うとのこと。そして、第1回の抗がん剤注入は土曜日に行うとのこと。なお、退院は来週火曜日の見込みとのことで、当初は長くて1週間と言われていたが、結局は13日間に延びそう。もちろん、私としては何の文句も無く、徹底した検査を行い、なるべく早く術前の抗がん剤治療を開始しようという主治医の先生に感謝している。

次の私の願いは、FOLFIRINOXが私に効くということ、そして副作用が少ないことである。いずれも、実際に注入してみないと分からないことだし、どんな結果になるかは私の願いとは全く関係無い事も重々承知している。神頼みの世界である。

また、今後の進捗を日々お伝えしていきます。