夫がいなくなって…1年6ヶ月という月日が経ちました。


あれからずっと……


何処にいても何をしても…悲しい気持ちがついてきます。


表面上は落ち着いて普通の…つつがない日常を過ごしてはいますが…


内面は体力と気力の衰えが酷く…ガックリきてます。


以前のようには出来ないことばかりが増えました。


スーパーの買い物は疲れます…

お風呂も疲れます…

必要最低限の家事はなんとか頑張っていますが…

片付けなくちゃならないものを横目にため息…体が動かない…


好きな音楽を聴いても昔のようには気持ちが上がらない…

年間60本以上は観ていたドラマや映画も、今はほとんど観ていない…感情がついていけない

読書もなかなか読み進むことが出来なくて…栞🔖を挟んで途中になっている本が3冊そのまま…


そんな状態ですが…


この一年半の間に一度だけ心動かされたものがありました… 


昨年の…いつだったかな…

気分の波が少し上向きなったときです。          


それは…


たまたまメルカリで見かけた商品がきっかけでした。


かっこ良いのか?可愛いいのか?私には分からない不思議なキャラがプリントされた抱き枕が5万5千円で高額取引されており…驚きました。

疑問に思い…プチおたくの娘に聞きました…




あんぐり「このキャラ知ってる?この商品が5万円以上の取引って??驚きなんだけど…!どう思う?」


にっこり「漫画ゴールデンカムイの尾形だよ!面白くて人気だからね!その位の取引になるでしょうね…!!」


あんぐり「えっ…そうなんだ……驚⊙⁠.⁠☉!!」


調べたら…別なグッズもたくさん高額取引されてる!

それほどの尾形の魅力って何なんだろう???と気になってしまったのです。


そういうわけで…漫画ゴールデンカムイを手に取り読み始めてみると…


キャラの個性が強い…強い!😵‍💫


変態や殺人鬼も次々と現れ…びっくり


こんなにヤバい人達がオンパレードで登場するのを読んだり観たりするのは初めてなので…カルチャーショック!!


エネルギーの乏しくなった人間が読むのには…とてもハードでした…


けれど…惹き込まれてしまうストーリー展開なので…読み進むことが出来ました。


集中しているときは現実を忘れられます…


仕合わせな時間でした…


顔をしかめたり…

笑ったり…

泣いたりして…


最終巻まで読み終えることが出来ました!


北海道を舞台に…

明治時代の日本…

アイヌの文化…

命をいただく食事…


登場人物それぞれの悲境な人生…


興味深いこと満載で…本当に面白い作品でした。


このキャラが??と不思議に思った尾形百之助でしたが…


今では…彼の人生のストーリーに涙がとまらないのです…


尾形のグッズが何故に高額なのか?

…わかりました♡


ちなみにカムイはアイヌ語で神…


神様の存在は心の苦しみを救ってくれると言われますが…


巷の宗教の神様は謎すぎて…苦しみを救ってくれるとは到底思えないけれど…


アイヌのいうカムイという神はわかりやすくて…とてもいい…と思いました。


人間の苦悩や滑稽さ…そして…自然…などの…

本質にふれると…


自分の中に凝り固まっていた心の緊張が…


解けてくるんですね…




 

 








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