8月に入る直前にコロナに罹患してしまった
一週間の雌伏期間を経た。コロナに対する免疫をゲットした
今やどんな人混みの中に分け入っても怖ろしくはない
無敵マリオモードだ

今年の夏も短かった…ほんとに夏は終わるのか?と最初は思ったけど。今でもまだ30℃を超える日が続いてるけど、お彼岸過ぎたらそれも落ち着くだろう。

社会人になってから夏休みは一瞬で蒸発するようになった
長かった夏、高校時代何してたかな?
記憶をめくって思い出してみた


30℃を超える日は数日程度だったと思う
でも光化学スモック注意報とか毎日のように出てたかな
涼しいうちに云々・・と言われて朝から活動してたような気もする

本を読んでた
ポーを読んでたかな。早熟なガキ

ガウディにハマっていた

電車で琵琶湖に泳ぎに行ったような気もする
泊まったんだっけ?日帰り?

プレイボーイのロゴの入った白い帽子を被ってた
勉強はしてなかった
クラブの練習に行き、帰りに紙パックジュースを1リットル飲んで帰ってた

ある日の午後、思い立って梅田にでかけた
京都ではできないことをしようと思ったのだ

成人映画館に入った
高校の生徒手帳を出して学割で入った
堂々としたらバレんだろうと思った
やはり入れた
ワリと大胆。いいかげんな昭和
これで動くハダカが見れる!我が家にビデオデッキが来たのはこの次の年のこと。


性的少数者という世界があることを知った
あまりにドキドキしすぎていたため、映画の内容を吟味せずに
18歳未満云々の文字しか見てなかった
想像すらしたことのない世界に迷い込んでしまった

洋物だった
70年代の映画のような大袈裟で安っぽい歪んだエレキのBGM
プールサイドに現れた金髪の男が意味ありげにクネクネする
いよいよヒロインが出てくるぞ!
出てきたのはムキムキマン(←死語)の黒髪のおじさん
なぜか金髪と抱きあう。あれ?

こいつらがこれから女の子を口説きに行くんだな
仲良しなんだ
自分の世界に合わせようとこの先のストーリーを想像する
じゃーん 次の男が。チリチリの赤毛

女の子は出てきそうにない
20分くらい我慢して見ていたが、
隣におっさんがドサッと座ってきたのを機に退室した

千円損した

そして、今考えると貞操の危機をギリまぬがれてた
ハッテン場なんて言葉、16歳の男子が知るわけない

劇場を出て、別のフロアの入り口にはいる
また千円払って生徒手帳を見せる。入れた
今度はポスターも確認。ちゃんとした、ロマンポルノだった

AVなんて呼び方がまだない時代
ブルーフィルムとか呼ばれてたっけ
動くハダカ、青春だった

御堂筋に面した映画館を出て、知らない街を歩いた
街を歩くのはみんな大人で、自分だけが子供だった
早く大人になりたいなと思った
寝て起きても、大人にはなれてなかった

ミニスカートのお姉さんの太ももが眩しい
今もね。まだ子供のままのような気がするよ

でも夏はあの頃のように長くない。一瞬で溶ける

リハビリがてら近所をウォーキングしてたら
なんか、あかん種類のポピーの色に見える花が咲いてた。
近寄れない崖下に咲いてるので確認困難
紫のポピーなんて見たことないよね

 



調べれば調べるほど怪しいのでイチ小市民として通報しようと、望遠機能のあるカメラを持って現場に
写真撮って、アツミケシと判断出来たんでその足で警察に。
小市民のカガミ❣️

 

警察で受け付けて、お巡りさんが確認して、まあ確認が必要そうと判断したら府の薬務科ってところに通報するとか。いらん仕事を増やしてすまん。
でも小市民の平和な生活を守るためには必要なことだったのだ。


モルヒネやヘロインにするのは難しいだろうけど、アヘンにして嗜むくらいの奴はいるかもしれん

 

アヘン、ダメ。絶対。

 

京都では最近アツミケシの通報が結構増えてるみたい。
工事現場横で咲いてたので、砂利トラが運んできたどこかの山の土にタネが入ってたのかな〜

 

すぐ近所に住む友人に、

通報したけど、
駆除までちょっと時間あるから本物見るなら今のうち!って写真をLINEした。
 

夜、同居してる親に見せたらしく、こんな返信が

 

 

「こんな花、この辺で昔からよく生えてたみたいやで〜亅

 

 

 

#アツミケシ
#アヘン
#通報

そのときわたくしにはハッとわかってしまったのでございます。

この国で一番美味しいたこ焼き屋さんは高野交差点上ルにあるあの蛸虎さんだと。

思へばあれはちょうど三十年前、同期の仲間の車で京都に送ってもらったときのことでした。
腹が減つたな、たこ焼きを食べに行こうと云はれ、馴染みの蛸虎を指定したところ、試しに食べてみたろ…と、やたら上から目線でマウントを取ってきていた奴。
粉モンは大阪やで、しかし。とか、産地の違いなどあまり関係のない小麦粉料理に何故この人は大阪にこだわるんだらう?と可笑しくなつたのを覚えています。

たこ焼きを食べた後、奴は黙って、「おう!」と云いました。
それからといふもの、寮でも私の前ではたこ焼きの話をしなくなつたのでございます。

あれから三十年。各地のたこ焼きを色々と味わいましたけど、蛸虎さんを超へる美味しさを出すお店はついぞ見当たりませんでした。

あれは、幻の味だつたのだらうか?

そんな事を考へるときさへありましたが、今日久しぶりに食べて、懐かしいあのカリッカリのたこ焼きの味が寸分違わず、あの頃のままであることにすぐ気づきました。

幻の味でも何でもなく、ただこの国で一番美味しいたこ焼きを焼く店だった。それだけのことでございます。