【トークショー】少子高齢化や地域の過疎化に伴い、
これまでに培ってきた事業の後継者も不足している昨今。
しかし、
それぞれの伝統や歴史を守り続けたいという思いで、若者たちは立ち上がります。
今回は廃業寸前、または一度廃業してしまった[銭湯]を受け継いだ若いオーナーさんお二方が、
現在の銭湯事業の在り方を、
厳しい現状も交えつつ語って下さいました。
そんなお二方は銭湯のお仕事は全くの未経験。
しかし亡くなられたお祖父様の戸籍抄本に本籍が石川県鳳至郡(旧:輪島市)だった事を知り、
北海道出身でありながらも遠い能登とのゆかりを実感し、
能登でオーナー夫婦の高齢に伴い廃業寸前だった銭湯[海浜あみだ湯]を立て直した現オーナーさん。
また一度廃業してしまった銭湯の不動産売買に携わった事を機に、
金沢市長町にある[松の湯]を復活させた現オーナーさん。
私自身も旧:オーナーさんとは生前に親交があり、
そして銭湯にもよく通わせて頂いたので、
今回復活した事は大変嬉しく、
そして亡くなられた旧:オーナーさんも喜ばれている事と思います。
しかし地域のかたがたからも感謝される日々とのことではありますが、
震災があったことから今も赤字経営が続いていることが現状だそうです。
しかし『なくなっても残したい』
そして『死なないスキルを磨きたい』
というオーナーさんの言葉にハッと気付かされました。
過疎化の自然とともに過ごしつつ、
[銭湯]の有り難さを後世にも残したいという強いオーナーさんの思いが伝わります。
私も失いつつある日本の伝統文化を残すために、
何か手助けになることはないか?
と帰りは松の湯さんの前を歩きながら、
色々と考えさせられました。