物件の契約上、看板の設置が出来ないようで、代わりに玄関マットを目印としたサロンへ。

5分前に着いてインターフォンを鳴らすと、すぐにセラピストさんが出てきてくれた。
しかも笑顔!
やはり第一印象は大事である。

部屋に入るとすぐにトイレにご案内してくれた。

トイレにはラベンダーの香りがするデュフィーザーが。
装飾品やトイレ用品も白で統一。

玄関やカウンセリングルームにも一つ一つこだわりの小物などがあり、
そしてすぐに案内された施術室が真実でドライフラワーも。

また荷物置きとなっているクローゼットの中にも猫の置物やドライフラワーも飾られていた。
自身の殺風景なサロンにも小物アイテムを増やすべきなのか…と考え直すキッカケとなったのは言うまでもない。

今回はモニターの参加でフェイシャルとデコルテ。
しかも当日に言い渡された。  
予約を入れた時点で確認を怠った私にも責任はあるが、
全身オイルを期待していただけあり、
出来れば問い合わせを受けた時点で施術内容を伝えて欲しかった。

しかしフェイシャルとデコルテ以外にも足のストレッチや手もケアをするとのことで、
胸あたりをボタンで留めるタイプのガウンを着用しベッドで仰向けに。 

なぜモニターを募集したのか?と訊ねると、
6月5日に東京でエステの大会に出るらしく、モデルも誰になるのか当日まで分からないらしい。
そこでどのタイプの人にでも対応出来るように、と様々なモデルを募集し、また翌週にもモデルを募集するとか。

担当のセラピストさんは20年以上エステ業界に携わっているベテランさんだが、
それでもまだ上を目指すべく、コンテストに出場しては自身を鼓舞し、成長を促そうという姿勢に自分も感銘を受けた。

やはり自信もセラピストとしての在り方をもう一度見直さなくては、
と反省してしまったのは言うまでもない。

コンテストの内容は30分の制限時間で、タオルワークの審査や施術着の審査もなく技術のみ。
ただし他の出場者との手技内容が被らないことも大事だという。
しかも提案内容を30文字で収めなくてはならず、その30文字でどれだけインパクトを与えられるかが鍵のようだ。 

それだけかなり綿密で厳しいコンテストだとうかがえる。

施術内容は足のストレッチ⇒デコルテオイル⇒首オイル⇒ハンドオイル⇒フェイシャル⇒時間が余ればドライヘッドも。

2時間内に2回30分ずつ時間を計りながらシュミレーションをし、3回目でカメラ録画をしながら30分の通し手技をしてもらった。

足のストレッチは殆ど効いていなかったが、
デコルテオイルをしてもらい、4指で小胸筋に肩甲骨や菱形筋もほぐしてもらったが、左側が硬いなぁと自分でも自覚した。
パソコンのマウスを左手で使っているからであろう。

また首はいつも通り安定の硬さで、セラピストさんも驚かれていたのは言うまでもない。

だが3回目の施術ではかなりほぐれており、
肩もベッドに着くくらいにまで広がったような気がする。

またフェイシャルは「咬筋が硬い」「食いしばるクセはありますか?」と尋ねられた。
それも重々承知している。 

特に痛いところも変な違和感もなかったが、
ひとつ気になった点は使っていたクリームだ。
オイルよりも固めのクリームだが、
何度も継ぎ足さなくていいくらいに伸びが良いみたいだが、
何にせ匂いとベタツキ感が気になるところ。

匂いは油のような、燃料のような独特な匂い。
ベタベタした感触もどうも不快感があり、
そのクリームで目の周りもタッピングするのだがら驚きだ。

ただセラピストさんの動きがコンテンポラリーダンスのようにしなやかで、
圧の方向によっては目線も変えたりしていた。
それでいて手ヂカラもなく圧の加減やリズムも安定していたので、
受けている方も身構えることがなかった。

クライアント側はもちろん、施術する側もリラックスができそうな施術する内容だ。

そして会話内容は当然サロン事情。 
自宅からほどなく近いサロンで、家賃7万円で借りたアパート。

40代より上のお客さまが大半で女性のみ。
男性は基本NG。
50:代前半だが失礼ながらも60代かと思ってしまうほど、
ほうれい線や首のシワが気になるところだが、
以前は隣県で10年エスティシャンをしていた。

向こうは人見知り感がすこーしだけ見受けられたが、
慣れるとこちらの話を遮るかの用にどんどん話かけてくる。

自分の話をしてから相手に質問を投げ掛けてくるタイプで、
話もどことなく噛み合わない。

ただ話すだけではなく、トークの技術も大事だな、と、
薄いお茶とフィナンシェをいただきながら、
自身もセラピストとして再認識をしたのである。

ただ帰りはパソコンが入ったリュックを背負っても、
まるで軽くなったかのように姿勢も良くなっていた。

また目ヂカラを入れなくても自然と目がパッチリ開いたかのような気がした。

しかしその日の夜。
例のクリームが目に入りシパシパして、
眠いのか眠れないのかよくわからなかった。

そして2時近くにようやく就寝し、翌朝。

両肩甲骨と菱形筋と小胸筋にわずかなもみかえしが。
ただそれだけ疲労感が蓄積されていたと思えるし、
朝の体操も腕が軽やかに上がる。

また受けていた間は気持ちよかったので好転反応と信じたい。