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そして13:00になるまでは、
別の看護師さんが、検査後の食事や水分摂取の方法、または禁止事項の説明も。

検査が終わってもすぐに水分をとってはならず、
揚げ物やなま物もこの日は禁止。

検査後もカメラで腸が傷つけられ、痛みを伴うばあいがある上になま物を食べたら、
痛みの原因がカメラなのか、生物なのか分からなくなるからだ、という。

ただ、生物や揚げ物以外であれば、その日は何を食べてもイイとのこと。

もし検査中にポリープを発見して除去した場合は、アルコール摂取や重労働禁止の説明もあり、
入院せざるを得ないケースもまれにあるそうだ。

そして13時になると、
肛門部分に穴が空いた検査用の紙製ハーフパンツを履き、浴衣のような検査着に着替える。

服やブラの金属製ホックがあるものは、火傷の恐れがあるため脱がなければならず、
体内に金属類の物があるかも確認された。

一体どんなカメラを入れられるんだ?と恐怖におののいた。

そして運良く私は2番目に呼ばれた。
年齢が若いからか?ポリープなさそうな順番からか定かではないが、
早く終わって早く帰れる思うと、少し心が安らいだ。

そして検査室へ。
看護師の指示で最初はベッドで横向きに。
例の凶器とおぼしきカメラを片手に先生が現れ、私の肛門に入れていく。

子宮頸がん検査のような羞恥心もなく、
横向きは特に痛みもなかった。

しかし問題は仰向きの立て膝という体勢。

カメラが肛門⇒直腸⇒下行結腸⇒横行結腸⇒上行結腸⇒盲腸に行くにつれ痛みが増していく。

最初は腸が張ったような重みがあったが、それが次第に鈍痛へ。
そしてキリキリとした痛みにかわっていった。

私は容赦なく
「イタタ」「ウ-」「いってぇ」「あいたー」とその場で声を出す。

先生「あっ痛いですよね」「スミマセン」と言ってはくれるものの、
先生も容赦なくカメラをグリグリ私の腸を引っ掻き回す。

下行結腸でチクチク痛み、よじれた体勢になっている私の手を、
看護師さんが握ってくれた。

私は普段食べない肉や油ものといった刺激物を珍しく食べるたびに、しょっちゅうお腹を下しているので、
痛みには慣れてはいるものの、
カメラが入ったお腹を触ると、私のお腹の中に何かいるかのようにウネウネ動いており、
痛いよりも不快感が大きい。

助け船を出すかの如く先生は
「腸の状態がいいですね」
「頑張って下剤を飲んで出してくれたので、腸の中がとてもきれいです」
「もともと便秘になる体質ではなさそうですね」と誉めちぎり、

横から看護師さんまでもが便乗して
「下剤の痛みにも耐えて下さり、頑張りましたね」とまで激褒めしてくれた。

途中治験コーディネーターさんも入り、腸の状態を見て何やらチェック。

しかし患者である私にはモニターが向けられず、そして見せても貰えなかった事がなんとも心残りだ。

更に先生は、
「○○さんの場合、カメラを入れて痛いのは、ウエストが細いからですね。」
「成人した日本人の腸は、ほとんど長さが一緒です。」
「動いている腸を支えるクッション、すなわち脂肪や筋肉がないので、衝撃を緩急する逃げ道がないから腸を刺激しやすくなり、痛みを伴うのです。」
と説明してくれた。

やはり筋肉だけでも着けておくべきなのか。
...となると、スタイルのいいモデルさんや女優さんは、もっと大変な思いをするのかなぁと、
考え込んでしまうのである。

また検査中は、腸にガスも注入しており、
これはオナラとして外に出さなくても、腸にシッカリ吸収してくれるので心配はないとの事。

もっといろいろ聞きたかったが、痛いのと張っているのと重みのようなら不快感と格闘しており、
そんな余裕もなし。

次回こそは色々聞けるようにしておきたいところだ。

そんなこんなで、
短いようで長く感じた15分の検査がようやく終わり、
看護師さんが私を支えるように
「ゆっくり起きて下さ~い」
「はい、せーの」と起こしてくれた。

そしてトイレに誘導し、肛門に着いたジェルを拭き取り、ガスも出して下さいね、と。

トイレに入ってからも看護師さんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれる。

少々大げさだな、と思ったが、
検査後に立ちくらみがして倒れた患者さんが過去にいるのだとか。

再び血圧測定。
上が84で下が54?と私的には正常値。

そして看護師さんが、再度この後の飲水食事内容や時間を再度説明。


同じ痛みを分かち合った別の患者さんと別れを告げ、
治験コーディネーターさんと総合受付で会計。

治験コーディネーターは私には
「下剤とカメラ、痛かったですか?」と聞いてきたので、
「下剤はおしっこをする感覚で気にはなりませんでしたが、カメラの方がどちらかといえば痛かったです」と話した。

治験コーディネーターさんは興味津々で聞き入ってくれた。

そして、また1年後の検査の時期が来たらお知らせしますと治験コーディネーターさんが立ち去り、私は会計へ。
追加料金なしで何とか病院をあとにした。

家に帰り、体重が検査前と比べ550g減っていた。
しかし反動で海老カツタマゴサンド、ツナマヨおにぎり、シュークリーム2個という、油ものグレーゾーンを食べてしまい、
翌日は体重がもとに戻り、
そして胃痛と格闘するのであった。