当地ではインフルBが最盛期を迎えています。

以前は、「コロナがはやるとインフルは自然と消える」なんていうウイルス干渉説もあったりしましたが、もうそんなものはどこへやら、インフルもコロナもごったがえし、重複例も多数で、ウイルス干渉自体が間違った概念だったのか、はたまた私たち宿主の状況が変わってしまったのか(免疫力が落ちるなどして)、真相は分かりませんが、とにかくなんでもかんでも流行っています。

 

例年、インフルBはインフルAの流行後、春先に流行してきて、あったかくなると自然に消退していく、というような流れだったように記憶しています。インフルAよりも症状も軽いことが多く、おなかの症状はあれどもそこまでひどくならないのと、そもそもタミフルをはじめとした抗インフルエンザ薬もそこまで有効ではなく、なんとなくだらだら続く体調不良が特徴だと思っています。(周囲の複数の小児科医にも確認済)

ただし、今年のインフルBはちょっと様相が違います。

やはり全体的に熱が高く、熱の期間もそこそこ長くて、しんどがる子も多い。

これはやはり、宿主の影響、つまり、コロナ禍において全くインフルBが流行ってこなかったことが大きな一因だと感じています。今まで多少なりとも流行があったときには、発症しなくとも少しずつ暴露されていた可能性はあって、その都度ちょっとずつ免疫は獲得されていたはずです。それが、4年も空いてしまったら、免疫細胞もすっかり忘れてしまってすぐには対応できなくなり、それなりに重症化(といっても軽症の範疇ですが)してしまうのではないかと推測します。

 

なので、今年のB、けっこう厄介だと思ってください。

小学生でも1週間くらい熱がだらだら続く子、けっこういます。

よっぽどぐったりするとか、咳が止まらないとかだったら別ですが、食べるものもある程度食べて、元気にしていて、なんとなく夜に熱が続く、というのは非常によく経験しますので、そういった方はいつとは言えないですが、数日内に熱が下がってくると思われますので、辛抱強く待ちましょう。解熱剤は使ってもらって構わないですが、あくまで対症療法ですので、早く治すという意味では効果はまったく期待できませんのであしからず。

 

 

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