今週もまた始まりました。

土日は仕事か、しゃかりきに出かけているかなので何気に月曜日が一週間のうちで一番疲れが溜まっているのですが、このサイクルはいつぐらいに落ち着きますかね…!

 

ところで、先週あたりから、外来でもインフルエンザBがちらほら見られるようになってきました。

先月あたりにインフルエンザAになったという子、通常であればこんな短期間でそんな何回もインフルエンザにかかることはないのですが、Bが流行りだしたということは、そうも言っていられません。

ただ、連日ニュースを騒がせているコロナウイルスの影響で、あまりインフル患者さんの数は増えていないのだとか。

ニュースではマスクなどの感染対策がインフルにも功を奏していると言っていましたが、コロナを敬遠して病院から足が遠のいているだけなのでは、と邪推したりしています。

 

ところで、先日来た子、2日前からの発熱。

実は前日にも受診されていたのですが、その前の夜から38.5℃の発熱あり、朝には解熱剤も使用せず一旦36℃台の平熱に。

受診時には、ぐったり感は皆無で、咽頭のイクラなどの変化もなし。

ちょっと気持ち悪いくらいで、咳鼻水も大したことなし。

周りでインフルも特に流行っていないとの情報もあり、ひとまずは

「平熱だし、検査確率を高めるためにも、日中のお熱の経過を見ましょう」といって、検査は施行せず。

そのまま解熱すれば、インフルの検査は回避できると思いました。

ところが、日中は大丈夫だったもののその夜中に再び38.5℃。

翌朝には37℃くらいでしたが、やっぱり検査希望ということで午前中に受診され検査したところ、Bが陽性となりました。

 

そう来たか!と思わず心の声が漏れてしまったのですが、

そこからあとは抗インフルエンザ薬について、お話ししました。

 

私は外来ではいつも、

「特に持病がない限りは自然に自分の免疫で治すのが一番。苦いお薬を飲ませるのも大変だし、飲むからには途中でやめるのは耐性菌の観点からご法度。お薬を使うことで副作用のリスクも増えるし、どうせ熱の期間を半日くらい減らせるくらいだし、特におすすめはしていませんよ~」と説明し、幼児では6-7割の方はそれで納得されてタミフルなどを希望されません。(ちなみに、年長児になるにつれてイナビルもらうって決めてます、という人が多いです。去年まで多かったゾフルーザは、今年は希望される人は1人もいません)

インフルエンザBに関しては、タミフル耐性率が高いとも噂されており、実際はそうでもないというデータもありますが、そのことも併せて説明しました。

そのお母さんは、全部のことが初耳だったらしく、

「え!インフルエンザってお薬いらないの!?」

「お薬って副作用あるんだ!」

「インフルBってタミフル効かないの!?」などと、リアクションもしっかりしてくださって楽しかったのですが、

最後には悩み悩んだあげくに、

「でも、お薬もらわなかったら旦那になんて言われるか分からないし・・・」といって、一応タミフル処方を希望されました。

 

結局は、10分くらいかけて説明しても、診断後そのまま流れ作業で処方するのと変わらない結果にはなったのですが、それでも「インフルエンザについていろいろ勉強になりました」といって診察室を出られていく後姿を見送りながら、私たち医療者がこうして、面と向かって草の根活動をして正しい情報を伝えていくことが重要なんだなと再認識しました。

きっと、こうしたことを何度か繰り返していくうちに、「やっぱりお薬なしでも大丈夫かな」と安心してただくことが出来れば、その次にはお薬なしで自宅でホームケアできる勇気が出るかもしれない。

私が、自分の治療方針に合わないから、と処方しなかったら、もしかしたらまた改めてお薬をもらいに来られるかもしれない。

家で発熱している我が子をみたり、家族に責められて、「あー、やっぱりお薬もらっておけばよかった」と後悔するかもしれない。

それでは意味がありません。

 

無理強いではなく納得して、治療を選択していってもらえるのが理想的ですね。

 
 
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