夏です。アメリカではハリウッド映画の季節です。

なので今回はMarvel Comics、アメコミのマーベル社の映画を題材にしようと思ってます。最近マーベルが話しに整合性を持たせようとしているので、ちょっと整理を。


話は19世紀のカナダにさかのぼります。19世紀のカナダにてミュータントが一人誕生します。これがのちにWolverine(ウルヴァリン)と呼ばれ、X-menの一員になります。彼はどんな怪我をしても驚異的な治癒でたちどころに治るというミューテーションがあります。なので彼はなんと老化現象も治してしまうので不老です。

これが映画のX-men Origins: Wolverineの冒頭です。

20世紀に入るとドイツでヒットラーの台頭があり、ナチスがドイツを支配します。ヒットラーはオカルトやマッドサイエンス等に傾倒していたので、ナチスドイツではいろいろな研究が行われます。

1)スーパーソルジャー計画
ドイツの科学者たちが普通の人を「人として最大限の能力を引き出す」という研究を始めます。
この計画によってRed Skull(赤い髑髏)という敵が誕生します。このスーパーソルジャーを作り出すエキスは人間の性格をも最大限に増幅させてしまうので、もとは科学者だったRed Skull はされに頭が良くなり、体力的にも最強の人間になるのです。しかし彼の中にあった悪をも増幅させてしまうので極悪人になります。

この計画の立案者だったドイツ人の科学者は罪悪感に駆られアメリカに亡命します。そしてアメリカでもRed Skull に対抗できる人物を探し、もともとはひ弱だったけど正義感・自己犠牲をいとわない Steve Rogers をスーパーソルジャーにします。ただし、このドイツ人の科学者はこの成功ののちすぐ暗殺されるのでスーパーソルジャープログラムは二人しか成功例がありません。

ここまでは Captain America: The First Avenger の最初の半分です。

2)北欧神話計画
Red Skull が創設した軍団 Hydra (オロチ)を率いて、北欧神話にしるされていた Tesseract Cube (まあ光る箱ですね)を探し、それをエネルギー源として新しい武器を作り、ドイツの世界征服を手伝う。この途中 Hydra は完全に Red Skull が掌握して、最終的にはヒットラーをも殺して、Hydra の世界征服のための計画になります。

Captain America: The First Avenger の後半がこの話です。ちなみに映画では描かれてませんが、米兵のCaptain Americaとカナダ兵のWolverineはこのころからの知り合いです。
最後にこの Tesseract Cube はアメリカのためにトニー・スターク(アイアンマン)のお父さんが回収します。

3)ミュータント研究
ドイツのミュータントでもあり科学者でもあった男がナチスの収容所に連れてこられた人を対象にミュータントを探し、研究しています。その一環として若き Magneto の母親は彼の目の前で殺されます。そしてそのとき Magneto の能力が開花します。

ここは Xmen: First Class の冒頭のシーンですね。

第二次世界大戦はナチスの敗北で終わります。でもこのときの研究がそののちに影響を与えるという設定になってます。

まずはミュータント研究

約20年後 Magneto は復讐のため元ナチスを探して、殺してます。彼の最大のターゲットは彼の母親を殺害した男です。その男は Sebastian Shaw と名前を変えて、米ソの冷戦を利用して核戦争を起こそうと画策していた。核戦争のあとはミュータントが世界を支配すると信じていたので。

このとき Magneto を助けたのがテレパシー能力をもった若き Charles Xavier と姿形を変える能力をもった義妹である Raven です。(Raven は年を取る速度が常人よも極端に遅いです。)

Magneto は私怨で Sebatian Shaw を殺しますが、彼の考えそのものには賛成でした。ユダヤ人差別の経験から人類はミュータントをも差別すると思ったのですね。なので、 Sebastian Shaw を倒したあと Charles Xavier と Magneto は袂を分かちます。

Charles Xavier は人類との共存を図るため X-men を結成します。
逆に Magneto は人類とは共存できないと思ってます。そして Raven も Mystique と名前を変え、Magneto の元に走り、 彼らは Brotherhood of Mutants (ミュータント同胞団)を結成します。

これが Xmen: First Class のあらすじです。X-menの話はこのあともどんどん続きますが基本このミュータントと人類は共存できるかできないかの対立がメインになります。

次にスーパーソルジャー計画ですね。

カナダではスーパーソルジャー計画とミュータント研究は融合します。治癒能力のあるミュータントである Wolverine の骨に超合金を注入して死ねない戦士を造ろうというわけです。これが現在の不死身のミュータント、 Wolverine ですね。

X-men Origins: Wolverineの話です。

アメリカではスーパーソルジャー計画は4つに別れます。

まず第一は明らかな失敗作です。スーパーソルジャーを作り出すためのエキスと放射能が混ざってしまい、ハルクが生まれます。怒れば怒るほど強くなります。そして本人にも制御できない。最終的には凶悪なAbominationという化け物までもがこの失敗作のエキスとハルクの血から生まれますからね。

これが The Incredible Hulk の映画のストーリーです。

第二と第三が成功作と失敗作です。スーパーソルジャーを作り出すために遺伝子レベルでの研究をしていた Os Corp のエキスがベースです。この Os Corp の実験から脱走したクモが研究室を見学していた高校生の Peter Parker を噛んで、彼はクモの力を得てスパイダーマンになります。これは成功ですね。

失敗がこの研究を焦ったあまり、Os Corp の社長が自分自身に未完全のエキスを注入して、狂い Green Goblin になったことです。

これが Spider-Man の第一作目ですね。ことしリメイク版がでるらしいのでどういう話になるのかちょっと楽しみです。スパイダーマンは基本 Peter Parker の成長物語ですから、あんまり思想(人類とミュータントとの共存)とか戦争(スーパーソルジャー)の問題にはあんまり結びつきません。むしろ個人のストーリーとしての傾向が強いですね。

第四は人を変えるのではなく、人にハイテクの装甲をつけるという発想のスーパーソルジャーですね。
これはもともと武器製造会社の社長であるトニー・スターク(ちなみに武器製造は彼のお父さんの代からで、お父さんはCaptain Americaの誕生にも立ち会ってます)がアフガニスタンで捕虜になったときに、急遽ひらめいて作ったものがベースになっています。トニー・スタークはこの鉄のスーツを身にまといアイアンマンになります。

これがアイアンマン 第一作目ですね。

そしてはやくも第一作目後半、第二作目で軍事転用が話のメインになります。第一作目では会社内での後見役そして敵になる Obadiah Stane が軍事転用しようと推奨してますし、第二作目ではトニーは空軍のために一体献上して、なおライバル会社が似たようなロボットそして装甲を軍事転用しています。このとき私が個人的に好きだったのはトニー・スタークが軍事産業から撤退すると宣言して、のちにはスターク社が新エネルギー開発の会社になったってことですね。


最後にスーパーソルジャー計画には関係ないけれど、地球よりもはるかに科学の発達している星の王族の壮大な兄弟げんかに地球は巻き込まれます。テクノロジーは進んでも道徳は進まない、っていい例ですね。王である Odin の跡継ぎをめぐり息子のThor と養子のLoki による王位争奪戦に地球は巻き込まれるわけです。というこうことは北欧神話は事実をベースにしていたというオチです。

とりあえずこれが映画の Thor のストーリーですね。

この兄弟げんかに巻き込まれたことによってアメリカのスパイ機関である S.H.I.E.L.D. (シールド・盾)は危機感を抱きます。シールド長官のニック・フューリーは今の地球の武器では異星人に太刀打ちできないと痛感します。たとえ北欧神話の「神々」が地球に好意的であっても、ほかに邪悪な異星人もいるかもしれない。ならば昔ナチスの使った忌まわしき兵器を Tesseract Cube を使って新しく作らなければならない。

しかし皮肉にもこの北欧神話に出てくる異星人のテクノロジーを使うことによって、地球はほかの異星人の興味を引いてしまうのであった。ここから先は日本ではまだ上映されてないAvengers のネタばれが多くなりすぎるので止めておきます。



しかし、娯楽映画のなかにもやっぱりちょっとは社会問題が見え隠れしてますね。
ミュータントと人類の共存ってのはようするに人種差別の問題ですからね。
そしてスーパーソルジャー計画が問題を起こしこそすれ、あんまり解決に貢献していないってのはやっぱり軍事産業の問題を突いているように思われますね。


私は基本的には脱原発です。

その最大の理由はこれから人口の減少していく日本にもっとたくさん大規模な発電所を作る理由が見当たらないからです。地球温暖化を悪化させることになるが、当面は火力発電所を再稼動して今の電力不足を埋める。そして長期的には地域密着型の小規模の太陽光発電所や風力発電所をつくればいいと思っている。

それでもいままで使ってきた原発が作り出した廃棄物は大量に残っている。

2000年の時点で毎日新しく1.5トンの高レベル放射性廃棄物が日本で作られてました。(単純計算して1.5トン かける 365日ですから 年間547.5トン。これが2000年から今年まで毎年生産されていました。21世紀だけでも最低5000トンの高放射能のゴミです。そして低レベル放射性廃棄物は毎日40トンです、年間14600トンですね。)

これがどれだけヤバイかと言うとですね。低レベル放射性廃棄物の場合、そのドラム缶のとなりに立ったら数時間で確実に死ぬ放射能を浴びます。高レベル放射性廃棄物は低レベルより数百倍も毒性がある。しかも、高レベルのゴミは10万年くらいは放射能を出し続けます。

だからこれからの福島の問題はあそこの原発に溜まっていた大量の毒のゴミがいつ外に漏れるかわからない、ということだと私は思ってます。

そしてこの廃棄物の問題がこれからの最大のテーマだと私は思う。

原子力発電所は作ったけどそこから出るゴミについてなんにも考えてなかったのは実際いたい。放射能が減って安全になるまで何万年(なかには100万年以上!)もかかるゴミを我々は大量に作ってしまったのだ。これは目先の利益しか考えてこなかった電力会社だけの責任ではない。電力会社を規制するはずの官僚、そしてその官僚を使いこなす政治家の責任でもある。そして日本が民主主義国家である以上、最終的にはその政治家を選んだ国民の責任でもなる。

こんなゴミは地下深く埋めればいいと言う人もいるけど、一体どんな政府・どんな会社が10万年間もこんなゴミを管理してくれるのか?10万年前っていったら日本にようやく人が来たころですよ。縄文時代よりも前なんですよ。


さてと、一応このブログは問題解決に向かって提案をしようというのがテーマなので最近ちょっと耳にしたことを。

とりあえず原発は止める。新しいゴミは増やさない。これがまああたり前でしょう。つぎにどうするか?

なんとあたらしいタイプの原発です。私もこれを考えるととてもいや~な気分になるんですが、どうやら今までの原発とは違うタイプの原発があるらしいのです。英語でいうとLiquid Floride Thorium Reactorとなりますが、ようするに塩を溶かしてその熱でタービンを回す発電機です。ウィキペデイアのサイトによると溶融塩原子炉 (ようゆうえんげんしろ)ってやつらしいです。この原子炉にも長所と短所はたくさんありますが、私が注目したのは現存する放射性廃棄物を燃料として燃やし、毒性の低いものに変えることができるとこです。

日本でも実際に研究している人はいるらしくちょっと検索したらこんなサイトがありました。

http://msr21.fc2web.com/

そしてこんな本も。古川和男著「原発安全革命」(文春新書)。

私は原発についての専門化ではないので本当に可能なのかどうかはわかりません。というか、半信半疑です。

でももし本当にこのタイプの原子炉が今まで出てきたゴミを消費して、かなりのものを比較的短い期間(300年くらい)で放射能を発しない物質に変えることができるのなら、私はこういうのを一つか二つ作って、電力用というよりもゴミ処理用として使うのも一つの手だと思う。

ここからは政治の世界です。この現にある大量の毒のゴミをどうするか?私は政府がこの新しい原子炉の可能性を研究するのは一つの選択肢だと思う。

そしてもしこれが本当ならば。電力のためでなく、放射性のゴミを減らすためにやってみよう。
いやあ学期末がくると大量の採点があるので大変です。

でも木曜日の夜に全部終わり、昨日の金曜日から夏休みに突入です。今年は夏期講習も教えようと思っているので完全な休みではないのですが、解放感はあります。

なので金曜の夜はMarvelの「Avengers」って映画を見てきました。(実はこれ二回目です。先週忙しいにも関わらずどうしても見たくて、ぎりぎりに行ったらもうほぼ満席で妻と別々の席になってしまった。なので今回はちゃんと早めに行っていっしょに見ました。アメリカは日本みたいに映画館の席は指定できないので早いもの勝ちです。)

で、彼らスーパーヒーローの話をしていたら改めてアメリカ文化の新しさを感じましたね。
つまり日本とかだったら御伽噺の桃太郎とか忍者とか超人的な活躍をする話があります。また中国にも西遊記とか水滸伝とかヒーローモノがちゃんとあります。そしてヨーロッパも童話や騎士の物語(アーサー王とか)があって超人的な活躍をする話がちゃんとあります。

でもアメリカにはそれがない!なので、子供たちが喜ぶアメリカ固有の話がスーパーヒーローモノなんじゃないでしょうかね。一応移民の国なので、以前は母国の童話やお話をしていればよかったのでしょうが、20世紀になってそれら母国の話が忘れ去られたころあいに、スーパーマンが出版され一世風靡したんでしょう。こう考えると「オズの魔法使い」が20世紀初頭に爆発的に人気がでたのもうなずけますな。

今じゃアメリカンコミックスのスーパーヒーローはアメリカの文化の一つとして世界中に輸出されまくっていて、またそれが日本やヨーロッパで影響を与え、新しい大衆文化を生んでますから、アメコミの功績は結構大きいと思いますね。たとえば「ドラゴンボール」は中国の西遊記、アメコミのヒーロー、そして日本のマンガを融合してますからね。ヨーロッパのだったらさしずめ「ハリーポッター」かな。こうやって現代っ子たちは昔とは比較にならないほど豊かな空想の世界で遊べるんですね。

ま、これがいいか、わるいかは置いときましょう。(私が子供のときは、まんがなんか読むなと言われてましたからね。)

次にヒーローモノの特徴と云うか特性ってなんなのか考えてみたいと思う。まず第一は「こんな人がいたらいいな」もしくは「こんな人になりたい」または「こんな世界であって欲しい」と思わせることかな。つまり夢を与えると云うことでしょうかね。で、それをひっくり返すとつまり第二に「こうあってはならない」ということがいくつかあるってことでしょうか。たとえば人が死ぬところはなるべく見せない。あったとしてもなるべくキレイな死に方にする(あからさまに痛みのともなう描写やグロい描写は避ける)。第三に子供でもわかるようになるべく簡単なストーリーにする。ま、一番簡単なのは勧善懲悪でしょう。逆にロマンスは避ける、というのは大人なら誰でもわかることだけど、ある人を好きになったからといって報われるってことは決まってないから。つまりストーリーがどうしても複雑化してしまう。努力しても報われないってことを説明するのは難しいからね。とりあえずこれくらいでやめます。

こういうふうに考えるとアメリカという国の性格もちょっとでてきますね。夢を見たい。不都合なことは見ないようにする。勧善懲悪を信じる。努力は報われる。こう書くと基本は善人の性格、というか子供に教えこみたいと思うことがらですな。

しかしいずれ人は大人にならざるを得ない。ファンタジーを信じたまま大人になると悲劇が待ってるような気がする。

そして国はどうなんでしょうかね。いずれ国も大人にならざるを得ないものなんでしょうかね?


それにしてもShawarmaを食べたいな。