外を歩いてみると
だいぶ秋の気配が近寄ってきた。
今年も夏が終わる。
この時期になると、
毎年「夏影」を聞きたくなる。
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超えてゆくはるか夏も
わたる川の流れもいつかかわって
いつかわすれて同じ思い守れずいる
2人分の青空を 君は手で囲った
日の匂いのする草を僕は手に結んだ
風を背に今僕らが走り抜けたよ
あの大空目指してた
超えてゆくはるか夏も
わたる川の流れも
いつかかわっていつか忘れて
同じ思い守れずいる
2人分の青空に飛行機雲飛ばした
笑ってる子供達の手には虫かご
あの思い出
超えてゆくはるか夢も
流る川のほとりを
いつも1人でいつも歩いた
今は違う道を
遠くなるはるか夏よ
流る川の町で僕ら遊んだ僕ら生きてた
今も覚えてる
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この曲から感じる寂寥と郷愁は年々増していく。
超えてきた夏の数だけ、
こなしてきた日々のタスクの数だけ、
最初の想い、感情は薄れていく。
良くも悪くもそれが人間なんだろう。
今ある熱意・喜び・想いは
いつか薄れてしまうのかもしれない。
それはとても哀しいことだ。
だけど、今ある悲しみ・苦しみ・後悔も
いつか薄れていくのだろう。
10年後、20年後、30年後、いまの自分とは変わっている。
周りも変わっている。街も国も世界も変わっている。
それでも、変わっていくけれども、
愛し続けられる「なにか」を手に入れるためには、
今を生きるしかないんだろう。