亡くなってすぐは
当たり前の様に
とらちゃんを私の郷に
連れて帰るつもりでした。
とらちゃんが生前
『俺が死んだら
かぼの家のお墓に入りたい』と
言っていたから。
とらちゃんのご兄弟も
とらちゃんのお子達も
賛成してくれました。
でも
時間が経つにつれ
ホントにそれで良いのか
迷いが出てきました。
とらちゃんには
お兄さんと妹さんがいます。
とらちゃんは真ん中で
同じ家にいながら
おばあちゃんに
育てられていたそうです。
そのおばあちゃんから
小さい頃に
『お前は○○家の子としてでなく
1人で生きていかないといけない』
と
言われていたそうです。
とらちゃんは何度もその話を
していたので
子供ながらに辛かったのだろうと
思っています。
とらちゃんはその言葉を守ったのか
早くから1人立ちしたようです。
でも
とらちゃんは本当は
お母さんとお父さんがいる
故郷に帰りたいんじゃないかな。
自分が死んだ時に
私が困らないでいいように
揉め事とかおこらないように
『かぼの所』にと
言ったのではないかと。
一緒になった最初の頃は
『無縁仏にしてくれたらいい』と
言っていたのだから。
御骨の1部は
お兄さん、妹さんが
それぞれ持って帰ってくれたけれど
とらちゃんのホントの気持ちは
どこにあったのだろうと
考えると心配になります。
優しくて
我儘で
強いふりした弱虫さんの
とらちゃんは
本当はどうしたい?