<たまには花でも                                          麦秋 >

蒲鉾道路

 投稿日時2018/5/27(日) 午前 6:08  書庫益子町 カテゴリー栃木県


4月の初め頃の事です。
益子の元メインストリート益子駅前道路(県道41号線)に1枚の工事看板が立ちました。



6年くらい前に直したのにもうボコボコ。
大型車も頻繁に通るし、直し方もねぇ。

工期は2ケ月と結構長いです。陶器市にかかるのでチト心配ですが、この様な工事では即日復旧が基本ですし連休中の工事は休みでしょうからから片側交互通行で大混乱という事は無いでしょう。

工事はすぐに始まりました。
そして1週間ほどで



もうライン引きです。
仕事が速いなー。

でも。あれれ?

道路の舗装は端を側溝の高さにして中央が5㎝くらい高くなるように施されます。



それなのに端がぷっくり盛り上がってる。



これ、走りにくいんですよね。いや、車ではなくて自転車。
初めにも書いたようにこの道はバスやダンプの大型車が結構通ります。なので自転車走行中それに出くわしたら路肩側溝上に避難走行するのですが、この段差は自転車にとって結構難物。車道復帰は場所や進入角度を誤るとハンドルを取られて大きくふらついたり転倒の恐れも。
自転車だけでなく歩行者にも危険。特に横断歩道やバス停など側溝部から道路へ出る所。




これだけ段差があれば十分つまづきます。(最近私もつまらない段差につまづく事が増えました(涙))
あと、祇園祭で屋台を道路に出す時も大変なんです。

なぜこの様になってしまうのでしょう?
予算が無いから?
手抜き工事?
車さえガタガタせずに走れればそれでいいやという考え?

今回修理が行われなかった所をよく見て見ると、



側溝脇にその高さのアスファルト部分があります。コンクリートの丸い部分はガードレール支柱の跡。
ここはクランクカーブになっていてガードレールがあるのですが、以前より少し車道側へ移されています。

―このカーブは大型車だと対向車線にはみ出ないと曲がれません。そうしないと内輪差で横断歩道で待っている人を轢いてしまいます。以前はガードレールが側溝ギレギレだったのでその危険が顕著だったためか移設による線形改良が行われたにも見えます。が、小学校入口という点からも抜本的な修正が必要ですね―

その部分は側溝に高さを合わせて直されたようにも見えますが、ちょい先に白のペイントがチョッコッと。
これ、横断歩道の停止線ですよね。
すると以前の修理は旧アスファルトを剥がさずにその上に盛り上げた?



工費には剥がしたアスファルトの処理費用も含まれていたはず。それとも最初から蒲鉾化計画だった?

もう一つ気になるのがマンホールの高さです。
それは蒲鉾路面に合っています。
どういう事でしょう?

マンホールは垂直に作られます。その大部分は製品工場で作られて現場組み立てですが、蓋の下の部分は現場プチで、高さ調整リングの上に蓋受けを高さと角度を合わせて仮止めした後に速乾性のコンクリートで固められます。



マンホールの高さはそうそうは変わりませんので、このマンホールの高さが元々の路面の高さだとしたら、前回修理以前は路面が地盤沈下してマンホール部分だけぷっくり盛り上がっていたという事になります。
そうなると車がまっとうに走れません。
なので路面が下がってしまったら現場プチ部分や調整リングを交換するなどで高さを合わせるのですが、そんなボコボコ道路であった記憶は有りません。
つまり蒲鉾化の際に合わせてマンホールの蓋の高さもあげられたものと思われます。
なぜ?

思うに、この道は元は国道294号線と古くからある街道です。まだ車なんてない頃からの道。ですので微妙な土地の起伏に合わせて作られていたのでしょう(平均すると1%くらいの上り坂で気づかないくらいの谷筋を横切ります)。それをなるべくフラットになるように作り替えた。でも作り替えたのはアスファルト部分だけで側溝は直さずに昔ながら。結果、蒲鉾道路になってしまった?



と、いう事でいいんですよね?
手抜き工事の結果じゃないよね?

いずれにせよ、車には優しい道路となっているのは事実。改修時に側溝も一緒に直してくれればよかったのに。でもそうなると民地の方が道路より低くなって雨水が流れ込んじゃうのでその補償とかの費用もかかっちゃうしなー。
なので危険と知りつつ問題が起こるまで、という事なのでしょうか。


ちなみに近年改修された城内坂。



この段差も車なら容易く乗りあげて違法駐車出来るのに、緊急時に自転車が歩道に逃げ込む事は出来ません。

コメント(6)

 

 

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こういうのもバリアフリー問題の一種ですよね…

堅苦しい話は私らしくないので、側溝つながりで。
あれはまだ寒い頃、側溝の上で思案顔でたたずむ猫一匹。
観察していたら、大きな隙間から蓋の下へするっと潜っていきました。
ご先祖は縁の下が好きだったんでしょうね。  

2018/5/27(日) 午後 7:38 [ aic***** ] 
 
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公共交通だけで生活出来る幸せ(笑)  

2018/5/27(日) 午後 10:59  LUN  
 
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> 愛鐵さん
側溝は猫の歩道ですね。
ちょっとした隙間からモグラたたきの様に出たり入ったり。
大昔皮靴を履いていた頃はこの隙間によくひっかけてしまって先端をガリガリに。  

2018/5/28(月) 午前 6:06  NEKOTETU  
 
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> LUNさん
この辺りの公共交通は貧乏人に優しくないので自分の足だけが頼りです(涙) 

2018/5/28(月) 午前 6:08  NEKOTETU  
 
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ウーム・・・細かい観察力  

2018/5/28(月) 午後 0:52  siro  
 
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] > siroさん
重箱の隅をつつくのが趣味です。(汗)  

2018/5/29(火) 午前 6:31  NEKOTETU