<開花宣言 する間も無かった 走春 >
お宝の後ろの方
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1960年1月号の時刻表。
国鉄線の次に掲載されているのが国鉄自動車、つまり国鉄バス時刻表です。
さらっと眺めただけでも所要1時間を越えるものがゴロゴロ。
たとえば盛岡から岩泉へのバス。
5時間かかってます。
この路線は今でもありますが、所要時間は2時間。半分以下ですね。
高速道路を通るようになったからではありません。一般国道455号線を通ります。
つまり、道と車両が良くなったのですね。
特に道が良くなったという点に起因する所が大きいでしょう。
私の少し上の世代の人たちは昔の道について「東京へ荷物を運びに行く時、国道4号で40km/hも出せたのに感動した」と言っています。なにしろ国道1号ですら全線舗装になったのは1962年だそうですから地方の道なんて未舗装が当然。曲がりくねったぬかるみ山道を行くなんてもう恐る恐るだったのでしょうね。
栃木県には今でも宇都宮と茂木を結んでいるJRバスがあり、その名は水都西線です。
この水都とは水戸と宇都宮の事で昔は立派に宇都宮と水戸・常陸大田を結んでいました。
宇都宮から水戸までは約3時間。今は茨城交通高速バスで1時間半です。
でも、茂木までの所要時間は1時間35分が現存するJRバスでも1時間24分。おやおや?
ちなみに栃木県でもう一つ目を引くのが、烏山発那須塩原行き。
鉄道線と同じく面白い行き先のものがあるなー。
また、今では普通になった夜行バスも散見されます。
たとえば広島発浜田行き。
こちらも現在2時間で結ばれている所を5時間かかっています。
しかし違う所は、今は出発地を出ると途中乗降出来ずに到着地なのですが、この頃のバスは昼行便と同じ停留所に停まり真夜中の乗降が可能だった事ですね。まさに夜行鈍行列車のバスバージョン。
夜行バスはこの他にも金沢23:30⇔能登飯田6:00や松山⇔高知などがあります。
夜行バスは国鉄だけでなく民営にもありました。
民営交通は国鉄自動車ページの後に鉄道とバスが一緒くたに掲載されていてついつい今は亡き鉄路に目が行ってしまうのですが、
その中に紛れ込んでいます。
それは高知県交通。
高知→甲浦と高知―(中村)―片島。
高知から片島行きのバスは足摺岬への足となっているみたいですが、中村乗継で足摺岬到着は10:40。
ちなみに朝早く出ようとすれば
高知6:27-(土讃線)-9:42窪川9:50-14:55清水15:00-16:05足摺岬
宇和島からでも
宇和島6:20-10:15宿毛10:50-13:50清水15:00-16:00足摺岬
と、とても日帰りは無理。
てか、こんなんで観光客って行ってたのかな?
熱海が新婚旅行のメッカだったのが解る気がするなー。
いずれにせよ、狭い車内に直立背もたれのリジットサスペンション未舗装道の長時間乗車。かなりの苦行だったんでしょうね。
この後ろの方は国鉄バスに20ページ、民営に40ページとなっていますが、上にも書いたように民営ページはバスだけでなく鉄道もですのでその内容はかなり大雑把な感じがします。
特にバスが弱いですね。
この頃、足利~東京の東武バスがあったはずですが掲載されていません。渋谷~江ノ島の東急バスなんかも需要があったんだろうけどなー。
その後ろは航路が8ページ。そして国内線空路が1ページと国際線空路が1ページ。
その間に北米航路と沖縄航路が挟まっています。
東京~大阪の飛行機は真岡鐡道より便数が少ないね。羽田空港ものんびり~。
そして、あの氷川丸が現役だったんだなー。
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