<今年もよろしくお願いします。                                寝正月 >

2015年しめくくりは8500

 投稿日時2016/1/10(日) 午前 6:33  書庫鉄道雑記  カテゴリー鉄道、列車


あけましておめでとうございます。とは言うもののネタは2015年12月31日、つまり昨年大みそかの事でございます。

恒例の正月帰省の途中の久喜駅。



はい。乗っているのはもちろん



急行中央林間行き、東急8500系。

久喜を通るたびに隣に中央林間行きの列車が停まっているのに違和感を感じ、ましてはそれがおなじみの東急8500系であったりするとそれはなおさら。
いつもですと、埼玉から東急に乗るなんて言語道断。やはり渋谷から乗らなくちゃ。1時間後にまた会おうね。とスルー。
(本当は宇都宮線でこの辺りまでくる頃には1本開けちゃっていて次に手をだそうかというところ。そこでロングのトイレなしはかんべんして~)

でもね。やっぱり8500がわざわざこちらの方へ足を延ばしてくれているんだから1度は乗ってあげなくちゃね。

という事で久喜10:34発、94.8Km、2時間の旅始まり~。

出だしはのったり。まあ、始発駅だし、ポイントとかあるからいきなり8500ダッシュはしないよね。
ぐいっと曲がって宇都宮線と別れると加速するけど、今一つ速度が乗らないなー、と思っているうちに次の駅和戸停車の為に減速。
やはり東武線だよね。こののったり走りは。
で、和戸を出ると「次は東武動物公園です」と。
あれれ?もう?
そう、普通東武線を利用する時は栃木とか佐野とか足利からだから、ここまでが結構長いんですよね。
なのにふた駅でか~。

この駅の楽しみは杉戸機関区。昔は使い古しの車両なども押し込まれていて見るのが楽しみだったけど、今はどうなっているかなー。
って、無いじゃん。跡かたもなく。



エ~ン(涙)

沿線は宇都宮線に比べて住宅が多いですね。あちらは東大宮のあたりまで一面田んぼなのに、こちらはその様な風景がありません。
杉戸を出ると更に沿線に住宅が増えます。が、新しい物が多いですね。近年までは田んぼばかりだったのかな?あまり記憶がないなー。
なんて思っていたらもう春日部。
またしても、もう、という感じなのですが、キロポストの数字が35と見えました。春日部って東京に近いんだ。この勢いならあと30分くらいで押上に着いちゃうんじゃねぇ?
でもよくよく考えると、この距離は宇都宮線なら東大宮。まだまだ上野は遠いです。なのに春日部がとても東京に近く感じるのは沿線開発が進んでいるからでしょうか。田畑が車窓から消えてずいぶんになります。
もっとも、ずいぶんとは言っても久喜からはまだ15分しか経っていません。これは宇都宮線と遜色ない所要時間です。そう。初めこそのんびりムードで走っていたのですが、東武動物公園から力が入って、残り30Kmを切ったせんげん台からはがむしゃら走りという感じです。
北越谷からは高架複々線区間。もう前につっかえるものはいないですからますます気合が入ります。こんなに酷使して大丈夫?
草加ではワンテンポ遅れて発車した中目黒行きにぐいんと追い越されそうになりました。やはり若い者の方が加速が良いのですね。



でもそれを振り切って西新井。もう東京都内です。
久喜ではほとんど乗っていなかった車内もだんだんと客が増えました。とは言っても立ち客ちらほら程度。もっとぎっしりになるかと思っていたけど、大みそかだから?

荒川を渡れば北千住。



半分くらいの人が降りてしまいました。
複々線区間も終わって、カーブが多い下町風景の中を速度を抑えて進みます。
やがてスカイツリーが見えて来て



曳舟。
ホーム向かいに浅草行きが停まっています。が、乗り換える人はほとんどいません。
浅草は特急と快速のターミナルとしてのみあるようなものになってしまったのですね。こんな元細り鉄道も珍しい?
曳舟を出るとスカイツリーの足元へもぐり込むようにして押上到着。久喜から46Km。所要は54分。下車する人パラパラ。
なんかあっと言う間についてしまったような気がしますが、この先がまだ長い。やはりメトロ区間がネックかな。所要時間もそうだけど、料金的にもふた路線になってしまうので久喜~渋谷でJRよりも50円高くなってしまいます。
東武線内は発車メロディーだったけど、押上からはプモー。うん。営団地下鉄。
それはいいんだけど、半蔵門線は銀座線のバイパスのはずなのにやはり地下鉄は地下鉄。普通バイパスと言えばグネグネ旧道に対してスラッとしているのだけど、やはりグネグネ。あまりにもカーブが多くてスピードが出せず、かっ飛びたい8500もたびたび歯ぎしりをしてこらえています。
押上から13分の三越前でドッと下車。年末だから?
いったんは空いた車内も進むにつれて混んできました。
が、永田町、表参道では下車客が多く、渋谷ではほぼ総入れ替えとなりました。
押上からはちょうど30分。ちなみに久喜で乗り捨てた逗子行き快速は40分も前に頭上を通り過ぎていました。
ところで、半蔵門駅はやけに電車と壁が近かったように思うけどいいのかな?

さて、渋谷からは8500のおうち、東急です。
やはり新玉線区間は地下鉄ですが、メトロとは走りが違いますね。
クチャクチャと交差点を曲がっていたのと違い、大山街道の下をずっと進むのだから当然ちゃ当然ですね。
しかし、地下区間は速度制限がされているので今一つパワーを出し切ってはいません。

渋谷から闇を進む事10分で太陽の下に躍り出ます。
二子玉川を出ると複々線もどき。今まで闇に抑圧されていましたから、多摩川を渡る時の開放感が気持ちいい。



でも、スピードがあまり乗らないうちに溝の口到着。



溝の口を出てもカーブが多くて、梶ヶ谷を出てからやっと速度が乗ってきますが、なんだか東武線内の方が走りは良かった様な感じが。

東武伊勢崎線は日光街道に沿った平野を突き進んでいましたが、田園都市線は、多摩丘陵の山越え谷越え。しかも、ところどころで大山街道から逸れて回り道をしています。
これは山を迂回するためではありません。だって山なんか容赦なく貫いてしまう東急です。
なのにあっちへ寄り道。こっちへ寄り道。
これは町と町を結ぶ為ではありません。だって田園都市線開通時には沿線に人家なんてほとんどなかったんですから。
これは不動産部門の目論見以外何物でもないですね。
おかげでカーブが多くなってしまったのでしょう。たまプラーザはその最たるものかな。
更に言えばこの区間は鷺沼とあざみ野にも停まるので尚更。あざみ野がまだ本当に野っぱらだった頃が良かったなー。

沿線風景がとてもめまぐるしく感じるのも起伏に富んだ地を行くからでしょう。線路際には途切れることなく建物があるのですが、それが上に見えたり下に見えたり。
更に切通しとトンネルも多いのでバッと視界が閉ざされる事もしばしば。

でもこれが本来の仕事場なんですよね。
その仕事場は加速・減速のこまめな繰り返しが必要な区間。故にそれに適応したパワフルで頑丈な電車。それが8500系なのでしょう。

正直言うと、走りを楽しむのは東武線内の方が良かったと思います。
でも、本当の8500を楽しむには東急線内なのでしょうね。

渋谷以降、途中大きな駅では乗客の入換があるもののそれはどんどん減っていき、長津田ではもう数えるほど。
そんな久喜を出た時と同じような車内になった電車は憩う仲間たちを右下に見てラストスパート。



休日だけは急行が停まるのでさぞかしと思われた南町田からは、家々を見降ろしたと思ったら切通しになってトンネルに入るという定番風景で3分。
終点、中央林間に到着です。



時刻は12:39。

久喜からは2時間5分の旅でしたが、なんだかあっけなかったなー。
もっと苦行になるかと思っていたのに。
東武、東急線内が急行だったからかな?
結構楽しかったな。
もう一度やってもいい……かな?

ざっとデータ的に出すと

久喜~押上  46.6km 54分 51.7km/h 12駅 \650
押上~渋谷  16.7km 31分 32.3km/h 14駅 \240
渋谷~中央林間 31.5km 39分 48.5km/h 10駅 \330

計 94.8km 125分 45.5km/h 36駅 \1220

電車は4分休憩しただけでまた久喜へと旅立っていきました。

もう歳なんだからあんまり無理しないでね。





久喜では押上までの切符しか買えなかったので中央林間で乗り越し精算をしたのですが、その時「久喜から1本で来たのですか」と聞かれました。
どいういう意味合いだったのでしょう。

経由路線で料金が違う?
そんな物好きいたの?

コメント(2)

 

 

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いまどき
SuicaやPASMOじゃなくて切符を買うのがスゴイのでしょう(笑)  

2016/1/10(日) 午後 0:22  LUN  
 
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> LUNさん
わはは。
痛い所を突かれました(笑)
その件についてはおいおいで。  

2016/1/12(火) 午前 5:34  NEKOTETU