夏越しの祓
今日から7月。秋です。
えっ?、小暑、大暑が後に控えていて立秋なんて更に先なのになぜ秋かって?
それは昨日あじさい祭りが行われたからです。
先週献花祭が行われた太平神社。
陶板神輿が繰り出され、お囃子が響く中、人々はこの半年間の穢れを祓い、また無病息災を願って茅の輪をくぐります。
これが夏越しの祓。
夏を越したのです。だから今日から秋。
とは言われてもなんかしっくりこない事でしょう。
これは新暦と旧暦と二十四節気が入り混じっているから。
ご存じのように旧歴は新月から次の新月の前日までが一ヶ月となります。で、その一ヶ月が何月になるかはどの二十四節気の気の方を含んでいるかによって決められます。(ちなみにこれを含まない一ヶ月が時折現れます。それが閏となります)
なので、旧6月となるのは大暑を含んだ一ヶ月。
そして、旧歴における夏は4月5月6月。
だからそもそもは大暑を乗り越えた6月の晦日に行われる夏越しの祓だったのです。
しかし、新暦に移行後(多分大モメしたんでしょうけど)も6月の晦日に行うとなったので、この様にちぐはぐになってしまったのですね。
そんな訳か、この祭りは6月最後の土曜日に行われるというさほど日付にこだわったものではなくなっています。
今年はたまたま昨日が6月晦日だったのです。
ちなみに今年の旧6月晦日は8月17日とまだずいぶん先です。
(今日は旧5月12日。昨日は文字意味共に見事な五月晴れ)
祭りの終わりは神輿の宮入りです。(午後8時頃)
神社への階段が狭くて神輿が通れないため、鳥居の前で3回威勢よく神輿を担いだら、担ぎ手だけが境内へと登って〆となります。
その頭上には本来は晦日月で見えないはずの月が顔をのぞかせていました。
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