唐桶溜
清原から向かいの清原台丘陵に登って降りると
「あおぞらくん」が迎えてくれる唐桶宗山公園があります。
その前にスペポンとあるのが唐桶溜。
と言うより、唐桶溜ほとりに公園がある、でしょうね。
ではくるりと一周してみましょう。
まずは唐桶導水遺跡。
そもそも、この唐桶溜はこの地区の田を潤すために設けられた溜池でしたが天水頼りでは水が足りなかったので、江戸時代の1707年に鬼怒川からトンネルを掘って水を引きました。
その指揮をとったのが、岡田宗山。
そう、宗山公園はこの人の名前に由来するのです。
そのトンネル自体はすでにつぶれてしまって、完成100年後に建てられた記念碑が残るばかりですが、
その近くの緑色の地下水門からは水音がドウドウ。
でもこの水が唐桶溜に流れ込んでいるようには見えません。
何処から来てどこへ行っちゃうんだろう。
野外炊事場では団体さんが、カラオケでもやっちゃおか、という勢いでバーベキューの真っ最中。
あっ、ちなみに唐桶は「かろけ」です。
ローラースライダーで子供たちが山から落っこちて来る所を過ぎると水橋村有林の石碑があって、その裏には先代の導水遺跡案内板が日向ぼっこ。
そこから溜池沿いへ進めば芳賀町老人憩の家、芳寿荘。
年取ったらここで一日のんびりしますか。
してみると、子供の時はローラースライダーで遊んで、大人になったら炊事場で宴会やって、年取ったら……。一生ここで遊べます。という事?
しかし、この唐桶溜周辺は老人施設が他にふたつ。
年寄りが圧倒的に多いのかな?。
湖畔、いや、溜池畔をテロテロと進むとやがて北端。
i
この辺まで来ると喧騒は無くなり(元々そんなに喧騒はしてないけど)ひっそり静か。
その脇には唐桶揚水機場。
トンネルの水だけでは足りないのかなー。
その水で周辺の田んぼが潤っているのでしょうが、
水、漏れてますよー。
施設群を対岸に眺めながら
更に歩を進めれば展望台と
トイレが
建つ堰に到着。
なにが釣れますか―?
鯉とヘラブナー。
うんうん、日本の伝統的な沼の風景だねー。
唐桶溜ではつい40年くらい前まで受益農家が資金を出し合って鯉の養殖が行われていたそうで、秋の彼岸頃に水を抜いて捕まえていたそうな。
釣れるのはその末裔かな?
ちなみに今でも秋になると水が抜かれるのだけど、それは魚を捕るためではなく、水がいっぱいだとそれが浸み出して田んぼがぐちゃぐちゃになり稲刈りに支障が出るからとの事。
偉そうなでかく新しい石碑は無視して進めば放水路。
その先で釣りをしていた少年の竿にヒット。
上がってきたのは20センチくらいのブラックバスでした。
あらら。
てな訳でぐるり唐桶溜の旅終了。
歩いた距離は約1.2㎞。
よしよし、70キロカロリー消費したぞ。
時間は倍くらいかけたから140キロカロリーくらいかも。
あっ、でも「よい歩き方」をしてなかったからだめかなー。
コメント(4)