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ж 32 ж 「飯くれダンス」

 投稿日時 2010/6/5(土) 午前 6:20  書庫 猫の間  カテゴリー
 

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 最近「リラ」の様子が変わって来ました。何処がかと言うと、以前は私達が起きるまでは一緒に寝ていて、私達が目を覚ましてから初めて「ニャー、飯くれニャー」と言っていたのに、最近は人が眠っているその耳元で「ニャー、ご飯はまだかいな、ニャー」と催促する様になったのです。
 なぜ「リラ」がそうなってしまったかというと、それはどうやら「まめてつ」の影響によるもののようです。
 そもそも、「こてつ」と「リラ」が我が家にやって来た頃はおそらく彼らも朝「おなか空いたよー、ご飯ちょうだい、ニャー」とやっていたものと思われます。しかし、私達はそれで目を覚ます事はなかったのでしょう。ですから、私達が寝ている間は何を要求しても無駄、という事を学習したのだと思われます。それで、人が起きるまで一緒になってグーグー寝ている猫となったのでしょう。
 「リラ」はその習慣が長いこと抜けずに最近まで暮らしてきたのです。
 ところが、そこへ「まめてつ」参上と相成りました。
 すっかり落ち着いてしまった「リラ」に比べて子猫の「まめてつ」はとにかく活発で可愛く、そして「こてつ」の後継ぎ、早く大きくなれ、とついつい彼の求めるままに餌を与えていました。
 その結果、彼は「ご飯は欲しいときにもらえる」と思いこんでしまったのです。よって、朝おなかが空けば人が寝ているあたりで「ご飯ちょうだいよー、ニャー」と鳴くようになったのです。
 で、私達はと言うと、昔のようにそれに気づかずグーグーという事はなく、その声で目を覚ます様になっていたのです。「まめてつ」が起こしに来るのが目覚ましが鳴る少し前であったから、なのか、私達が歳を取って眠りが浅くなったからなのかはわかりませんが。
 いずれにせよ、「まめてつ」の声で起こされて「あー、もう朝か」なんてもぞもぞ始めると彼はご飯場へ直行。で、ボケッとした頭で台所へ行くと、餌椀の前に座って期待に満ちた目でこちらを見上げながら「ごはん、ごはん、ごはーん」とまくし立てます。
 当然私達が起きてくれば餌がもらえると思っている「リラ」がその隣でちゃんと待っています。
 そのうち「まめてつ」は夜遊びでいない日が多くなってきました。すると朝催促をする係りが不在、という事になるのですが、「リラ」はしっかりと要求すれば朝ご飯がもらえる、という事を学習してしまったようです。「まめてつ」が起こしに来ない時は「リラ」が催促に来るようになり、やがて催促係りも「リラ」がやるようになってしまいました。
 そして、さすがに「リラ」は年の功。「まめてつ」が寝室で適当に騒いでいたのに対して、「リラ」は人が寝ている耳元までやってきて「ニャーッ!!」。
 「まめてつ」のやり方だと、時にはもぞもぞと起き出しそうになりながらまたスブズフと眠りに落ちることがあります。
 で、私達がうごめいているのを見て、彼は餌場へ行くのですが、私達が起きてこないとまたやって来て、「ニャー」。でモゾモゾ。餌場へトットットッ。スブスブ。また来て「ニャー」。を繰り返すことも。
 しかし、「リラ」は違います。彼女はしっかりと人の耳元で、時には鼻先を耳にくっつけて「ニャー」。
 耳に冷たいものが触って、うわっ、と来たところに鼻息を吹きかけながら「ニャー!!」。これは一発で目が覚めます。
 猫達が朝食を終えて食後の休憩でゴロゴロしている頃私達の朝食となります。すると、また、猫達が寄ってきて卓を囲みます。おこぼれをもらおうというさんたんです。今さっき朝ごはんを食べたばかりなのに、です。
 「はな」は「こてつ」譲りの躾が出来ているので寄って来ると言うには程遠いくらい離れた所で私達の食事の進み具合を見守っています。
 「リラ」も卓のそばに座ってじっと見ています。
 しかし、「まめてつ」は「今日のおかずはなに?」と卓に手をかけてのぞきに来ます。
 で、「まめてつ」はコラッと怒られる事になるのですが、これが懲りない。  
 怒られればその時は手を引っ込めるのですが、少しするとまた手が……。そして、コラッ。
 とにかく何か欲しくて卓の周りをウロウロ。時には箸を持った右手の脇の下からもぐりこんできて左手に持ったごはん茶碗を覗き込むことも。
 さすがに以前いた「ジュニア」のように子供の箸先からウインナーをかすめ取って行く、という事は有りませんが、とにかくうっとおしい!!。
 そして食事が終わり残り物があれば新聞紙を広げてその上でおすそ分け。
 我が家では必ず残り物をあげる時は新聞紙の上で、と決めているので、食事終了時に新聞紙を広げ始めるとそれだけでウロウロニャーニャー「早く、早く」と大騒ぎ。もしそれが刺身の残りででもあろう物なら踊りださんばかりの喜びようとなります。
 ところで、彼らはどんなにおいしい物をあげてもじっくりと味わって食べるという事はないんですね。どんなものでもカッと食いつくと後はそのまま喉へせっせと送ってしまいます。
 魚の骨など硬いものをもらった時はガリガリとかじっていて、一見味わっているようにも見えますが、その目は野生と化していて、顔つきもおいしい物を食べているという表情とは程遠いものとなっています。
 果たして彼らはおいしい物をおいしいと感じて食べているのでしょうか。
 あの勢いで食べては舌の上に留まる事はおろか、瞬時に通過してしまって味わうことは出来ないのではないかと。なおかつ、口に入れたものを喉に送るのは舌ではなく、首を前後に動かす反動で一気に喉の奥へと放り込んでいるみたいです。
 ですから、なおさら味はわからないのではないかと。
 よって、一時、おいしい物をあげても張り合いがないなー、とも思いましたが、よく見ているとやはりおいしい物の時はその勢いが違うのですね。魚でもあらなどでは「ガ、ガ、ガ」という感じなのに対して、刺身の残りだと「ガッガッガガガ」。やはり感じることは感じているのですね。あー良かった。
 と言いたいところですが、実はもうひとつ、とびきりおいしいもの以外でも「ガッガッガガガ」となる場合があるのです。
 それは空腹の時。
 キリキリにお腹を空かせている時に普通のご飯をあげてもやはり「ガッガッガガガ」になるんですね。
 そこで思うのですが、テレビコマーシャルで餌を「ガッガッガガガ」と食べている猫達。
 彼らは本当においしくて「ガッガッガガガ」なのか、それとも・・・・・・。
 さて、猫以外の動物でも餌が欲しくて欲しくて人の姿を見ると「メシクレー、じたばた」とするものがいます。しかも猫以上に。
 我が家には猫の他に犬とチャボがいます。
 どちらも私が近寄るとじたばたします。でも犬は私が近づいてきた事が嬉しくてじたばたです。餌をあげてもすぐにガツガツすることはなく人に擦り寄って嬉しそうにしています。そこが犬好きの人にはたまらないところだと思います。
 チャボは猫以上に騒ぎますが餌をもらえば後は知らん顔。ちょっとつまらないけど卵を生んでくれるので許すとしましょう。
 とあるテレビ番組で鶏と生活するものがありましたが、鶏は躾が難しいのかそれを狙っているのか、人のおかずに手をつけるんですね。小鳥などはどうなのでしょう。ちゃんとしつけられるのでしょうか。
 さて、一緒に暮らしたら大変そうな生き物がもうひとつ。それは金魚。
 我が家にいる金魚は齢5年。お祭りの金魚すくいで捕って来たものが今では15cmぐらいに育ちました。
 彼(彼女?)も空腹の時は体をよじって全身で「めしくれー」。で、パラパラと餌をあげればバクバクバク。
 もし人間が進化して水中生活が出来るようになったら、ペットとして魚を室内飼い、という事になるのでしょうが、食事は周りの金魚を追い払いつつの油断ならないものになるのでしょうね。
 あっ、でも水中生活できるようになった猫と共存できないですね。  

--第29号(平成18年6月10日)--

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 コメント(2)

 

 

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うちの猫は寝てる時に起こしません。お刺身を食べる時は
新聞紙をしいて主人があたえテマス。ガ、ガ、ガ、っと食べてるかどうかは解かりません。CMの猫は思いっきりすきっ腹でやるんでしょうね。犬は可愛いですね。それにしても、いつも長い日記ですね。  
2010/6/5(土) 午後 8:57  ひろ
 
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ひろさん
 最近「リラ」は5時ごろから騒ぐようになってしまい、ちょっと困ってます。
食欲の権化となってしまった「リラ」。今日はちょっと焼肉のおすそわけをあげようとしたら指までがぶっ。

この文章は日記ではなく月記(しかも2か月毎)なので長くなってしまいました。(笑)  
2010/6/6(日) 午後 8:38  NEKOTETU