<こてりーの話 ж 3 ж 土もみ三年ろくろ六年......その2>
ж 3 ж 列車が停まる話 (その1)
2009/4/25(土) 午後 9:00 鉄道の間 鉄道、列車
ж 3 ж 列車が停まる話 (その1)
列車は駅に来ると停まります。
中にはあまり停まらない列車や、停まるはずだったのにうっかりして通過してしまう列車などもありますが、どこかの駅には止まります。
と言うわけで、列車が駅に止まるときの話。
とは言っても今も昔も列車の停まり方というのはさほど変わっていない様だ。
ただ、ブレーキシステムが変わってその昔に比べると駅への進入速度が高くなった、つまり急ブレーキで停まれるようになった、ということぐらいかな。
しかし、乗客がつんのめってしまっても具合が悪いので、そこそこのブレーキということになるから、乗客をシートベルトで締め付けるか、科学が発達して、車内の慣性がなくなるような仕組みでも発明されない限りこれ以上強いブレーキで列車が止まるようにはならないんじゃないかな。
ただし、高速で駅に進入して強いブレーキで停まるのは、幹線の列車に限った話。
ローカル線ではのんびりとブレーキをかけて停まっています。これは車両がぼろいからと言うのではなく、その線路に原因がある。
ローカル線はたいてい単線です。よって駅で上下の列車がすれ違うのだがそのために、駅の手前に線路を二つに分けるポイントがある。実はこのポイントに通過の制限速度があってそこまでにかなり速度を落とすので、列車がホームに差し掛かったときには途中で止まっちゃうんじゃないかというぐらいに、ゆっくりやってくる。
これが幹線の駅でホームの先端などにいようものなら、ホントにこの電車駅に止まるんかい、と言う勢いで突っ込んでくる。
もっともこれは、列車とホームの長さにも関係している。
ローカル線の場合はせいぜい4両、ホームの長さもせいぜい100メートルちょっと。ローカルを極めれば1両の半分くらい、つまり十メートルぐらいしか長さしかないところもある。
そんなところで待っていれば、列車がホームに差し掛かったときには何時でも止まれるという速度なのは当然のこと。
一方、幹線のホームの先端で待っていれば、目の前に列車が来ても、その列車が止まるべき場所は10両なら200m、15両なら300m、新幹線なら400mも先なのだ。
これをローカル線に当てはめてみれば、停止位置まで400mなんてまだ田んぼの真中。速度が高いのも当たり前だ。
実際東京の私鉄などではホームに差し掛かったとき、60~70kmぐらいの速度があるからホームの端などにいるとちょっと怖い。
でも60kmから200mで止まると言うのは実はかなりゆっくりとしたブレーキなのだ。車に乗っている方は一度試してみてもらいたい。60kmで走っていて赤信号の200m手前からブレーキをかけて止まるというのを。多分、後続車から怒られるでしょう。
ついでに、ブレーキの掛け方について。
始めから終わりまで同じ力でブレーキを掛けつづけて止まると、停車する瞬間にがっくんとなる。
この止まり方をされると非常に乗り心地が悪いのだが、結構そういう人が多い。
ブレーキの基本は、緩、急、徐、。じわっとブレーキを掛け始めてからある程度の力で速度を落していき、最後は自然に止まるぐらいに力を抜くということだ。
電車で一番前に乗ることがあったら是非運転手のブレーキ扱いを見て欲しい。必ずこの様にしてブレーキをかけているから。
ところで駅の手前で速度を落とす最たる路線は東武鉄道だ。伊勢崎線の先っぽの方。
田畑の中を快調に走っていた電車が速度を落とす。そろそろ駅かなと思ってもなかなか着かない。
何時までも着かない。全然着かない。
私の友人をして言わしめた。
「東武鉄道はごろごろ走る。」
--第3号(平成13年8月10日)--
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