おじいちゃんの本立て | ショパンとパッチワーク・布絵と日記

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ブログを書き始めて10年たち、子供たちは娘時代に入りました。
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これは大正生まれの 私のおじいちゃんが

使っていた 本立てです。

当時 小学生だった私は この本立てが かわいい~

と 思ったので

おじいちゃんに

「ねぇ、この本立て ちょうだい!」

って 言いました。

 

すると おじいちゃんは

「この 本立ては おじいちゃんも

気に入ってるから あげられない。」

と 言いました。

 

このやり取りは 笑いながら 何回もあり

いつも 最後は

「おじいちゃんが 死んだら あげる。」

でした。

 

おじいちゃんの部屋の中で

私の 1番のお気に入りでした。

 

それから何十年もたちました。

 

実家で この本立てを 見つけました。

 

私は もらうことにしました。

 

この本立ては クギを使っていません。

板が4枚と クギの代わりの 小さな杭が4本だけです。

底と背中の板は 少し斜めになっていて おしゃれです。

 

背中の板には 月と雁。

横の飾り板には 像さんと鳥さんが彫られています。

像さんの お鼻が 私のお気に入りです。

夫が 小さな杭を 丁寧に外して 

ほこりを きれいに 拭いてくれました。

 

大正時代から 昭和初期の

明るくやさしい落ち着いた 空気感が 漂っていて

 

私の家に 置いてみたら

ピッタリマッチするどころか

この本立てから

木しか使っていない ぬくもりと

かわいいデザインの細工から

やさしいパワーが いつも発散されているのを

感じています。

 

おじいちゃんの形見になりました。