今日の記事も長いっすよーーーーー

(書き上げるのに何故か一か月も掛かっているのです)

 

皆さんは外国に荷物を送った事がありますか?

私はン十年前、まだ世界的パンデミックやら大規模テロやらが起きるずっと前に船便でタイへ出した事があります。

初めてタイ旅行に行ってサムイ島で仲良しになったお嬢ちゃん(当時5才)にプレゼントを贈る為でした。

コンプライアンスなど存在しない時代の話で、友人知人に送るので重要なものでは無いにしろ贈答品には間違いないわけで・・・

しかし、その当時の常識だと「一か月以上経かる・粉砕紛失が前提・食べ物は送らない」の認識でした。

ありがとう!の絵葉書が届いたのは、私の荷が日本を離れて後3か月位後でした。

そんな時代の話とは打って変わって・・・

 

 

本日は、人生初の「EMS(国際スピード郵便)」で、私の中での大騒動のお話です。

本当に色々と(高い授業料)勉強になりましたので、みなさんの中で今後EMSを送る予定がある、あるかもしれない方へのプラスになればいいなあ~という思いも込めまして、私の初体験////を聞いて下さい。

しょぼい経験値からのEMSの送り方注意点は一番最後にあります

 

 

事の経緯

① 3月中旬ふと思いついて「海外国際郵便(EMS)は私にも送れるのかな?」

② EMSを調べるより先に相手に送る品物を色々物色

③ EMS関連記事、発送元日本郵便HPから個人ブログまで読み漁る。

④ さて荷造り。必要事項書類(4枚分)Web記入。

⑤ 到着希望日から余裕ある前倒し日程のある日、市内の一番でかい郵便局へ

⑥ 局員総出で梱包やら中身チェックやら書類印刷やら

⑦ 郵便局「お預かりします」

⑧ 今どこらへんかなあ~ →翌日「東北地方のとある関税局へ」

⑨ 翌々日 → あれ、登録メアドに通知が来ないなあ~

⑩ 窓口から三日目深夜2時、自らが追跡調査を掛けると・・・「お客様に返却作業を進めています」

⑪ なんでや!!夜中に大パニック!!→ 深夜泣きながらリア友用垢のIGSに憤りを投稿。

 

送り先様では無い、日頃やり取りしている別の外国知人が反応→慰め→起こしてすまんかった

⑫ ちなみに却下返送理由はWeb上にも記載されません。電話問い合わせでも回答されません。差出局窓口で漸く経緯説明を受けられるのです。

⑬ 翌日午前中、受付郵便局から電話「X線で危険物認定の品物が出ました。引き取り局に戻りましたが自宅返送しますか?取りに来られますか?」→「行きます!」

⑭ 今回の失敗を局員方々と反省会(親切丁寧で本当に素晴らしい対応をして下さいました)あ~あれがダメだったんだぁ~(贈答品なので私がラッピングを解いて中身を確認しませんでした。説明書だけ読んで丸っと解釈違いしていました)

⑮ 「お客様のご都合ですので、送料を返金出来ません。申し訳ありません。」「当然じゃないですか、私のミスです」送料¥4500が溶ける。

 

 

 

EMS発送はパンデミック以降はより厳しくなり、チェック体制も万全になりました。ちょっとぐらい紛れ込ませてもイケるやろ。は通用しません。

飛行機内は気圧の変化・温度の変化が激しい事を前提に以下のものは取り扱い不可です。

(例)

*ガス系(スプレー・ライター・スプレータイプ化粧品)

*電子系(バッテリー、電子タバコ)←爆発の恐れあり

*揮発性アルコール商品(香水、化粧水、デュフューザー、ネイル関連、引火性液体含有)物によっては、製造元が公表している成分表示のコピー添付必須

*アルコール飲料(24%以上不可)容量制限有(国別)

 

何故私が失敗したのかを図解致します。

 

 

日本郵便局のEMSのページを熟読した筈が・・・

 

敗因 

贈答先の方が香水がお好きなので、好きな匂いの製品ならデュフューザーでもイケるやろ・・・という私の愚かな判断。

ラッピングを開け、中身を確認すれば私が勘違いしていた「匂いの着いたミツロウ」では無く「揮発性液体」だったと一目瞭然だったのに。

↗これです。純日本製ヒノキ抽出オイル。

てんぱっていたのか、この造花が刺さっている四角いやつの中身が「ミツロウ」だと勘違い。

今、我が家のトイレwに鎮座。めっちゃいい匂い漂わせていますwww

これが揮発性液体 → 禁止物だったので返送されてきたわけです。

 

 

だが、転んでもただじゃ起きないぞ!!

自分の愚かな失敗だったのだから、ここで諦めて今回は見送れば良いものを、私はすぐに送る筈だったものを一つ一つ念入りにチェックしなおし、香り系のものを別な商品に差し替える事にしました。

ギフトショップなどに行きましたが、タイムリミットがあるので成分表示を出して欲しいと頼まなきゃならんような小さい販売元の商品では間に合いません。

悩んだ末、日本でも大手の販売元・予め成分表が公表されている商品に狙いを定めました。

選んだのがこれwww

 

 

そして、フラワーソープ(シャワーなどのジェット圧力でバスタブに入れて泡風呂にするやつ)

 

 

選び直しは香りに関するものだけで、あとは元々送付予定の季節限定グミやら限定コラボ菓子やらポテチやら日本一辛い柿の種wやら酵素洗顔料やら日本酒やら・・・

オマケに、緩衝材代わりにドトールハンドドリップを15個も隙間にねじ込んで(勿論こちらも同梱リストに品名・値段・個数を記入申請しなければなりません)

まとまりのつかない、田舎の親戚が都会の大学生に送るヤツになっちゃいましたw

そして梱包

他人様に送る箱が猫食シーバの箱www

失礼にも程があります!

しかし、ジャストフィットだったと言う事、箱が頑丈だったことでお詫び文を同梱していざ、発送。

 

(予め郵便局EMSサイトにID登録を済ませ、インボイス添付用に中身をひとつひとつ記載する必要があります。商品名:食品:重量:値段。EMS書類記入は宛先含めて、全て英語オンリー。漢字やひら・かな文字やハングルなどを記入しただけで受付不許可となります。記入したものには番号が付きます。それを保存しておけば、送り直し・書類作成しなおしの際に引き出せるので便利です。)

リベンジですので、慎重に慎重を重ねます。

箱を開けたまま先日の市内本局へ持ち込み、前回の担当者局員とひとつづつチェック。

↗のバブと酵素洗顔料には炭酸が入っています。ガスはガスです。局で気付いた私は「今、販売元に問い合わせます」と作業を一時中断しましたら、局員の方の仕事では無いのに調べて下さいました。先日無駄にした送料へのなんというかお詫びの気持ちだったようです。私がバカだからなのに!!本来は私がやるべき事なのに!!申し訳無さもあり余計に胸熱(涙)

メーカー回答で航空運搬規定に反しないという結果が出て、その場で梱包作業。

(シーバ箱にバーコードが着いていたので、それをX線に反応しないようにマジックで黒く塗りつぶす作業もプラス)

重量3.5キロで送料¥4900

ファァァァァァァ!送料二つ分で自分が渡航するのと同額wwwwwwww

 

 

・・・さて、ここで雪辱戦の顛末の発表です。

再送したのが到着希望日から逆算してもどうにも間に合わない日程だったにも関わらず、希望日に到着する(正午前)というミラクルが起きました!w

喜び勇んで、リア友用IG垢でずっと見守って心配してくれた方々へご報告。

これには海外知人からも惜しみない拍手をゲットwww

(このヲバ、一人でてんぱって一人で騒いで一人で歓喜してオモロー・・・だったかもねーハズカシーーー)

当日夜には送付先様からも届いた旨お知らせがありましたので、この一大騒動は終幕したのでした。

ここで!もうひとつミス!

送付先のお国柄が、日本のようにバスタブが常備されている部屋仕様では無く、殆どの家・部屋はシャワールームのみ・・・

おーい、バブやらバブルソープやら無用の長物やんけ!!

(ゴミ箱にダンクシュートかな?w)

私の場合ですが、贈り物というのは相手の顔を思い浮かべて選ぶ時間が至福なのであって、送るなり贈るなりして私の手を離れたらそこからはもう関知出来ない・しない流れになります。

手放しで喜んで頂いて、差し上げた物を食べたり飲んだり使ったりしてくれれば御の字ですが、私がウザイ・不必要なものばっか・食べない・ちょっと気味わr・・・などの理由でゴミ箱にダンクシュートでも一向に構わないです。

(私に見えない場所でやってくれたらいいなあ~)

ただ押し付け・ゴミ箱への手間・不快な思いを強要させるみたいなプレゼントになってしまったのであれば、かなしみと共に以後気を付けなければなりません。

「こんなのイラネんだよ」

と正面切っては言わないでしょうから、「ありがとう」以外は知る由もございませんが。

担当の郵便局員の方に「時間もたっぷり掛けて頂いて、細やかなお気遣いと親切丁寧なご指導を、本当に感謝致します。局員さんが手伝って下さらなければ、今回は諦めるところでした。」とご挨拶しました。

「こちらこそ、普段取り扱いが少ないので油断していました。大変勉強になりました。無駄になった送料は規定によりお返し出来ません。それだけが心苦しいです。」

と返して頂いて、ちょっと泣きそうに・・・

高い授業料でしたが、大きな経験値を積みました。

関わって、見守って下さった方々に感謝。

 

 

さて、今回の失敗で様々な事を勉強しましたが、時代錯誤というか、そのルールに???となったものを幾つかお話します。

国によっては、ン十年前の出来事を反映させた禁止物があります。

代表的なのは

送付先:韓国 禁止成分:牛エキス(韓国→日本へ送付はOKなんです)

これは日本で狂牛病が流行した際の名残で、牛エキス入りの商品は送付出来ません。

レトルトカレー、カレー粉、カップヌードル、など。おつまみもあるかな。

成分表をよく確認の上、ネットで調べる→不安なら郵便局窓口へ

雑誌は18R以外のものを3冊まで。

生米は禁止。

朝鮮人参、そのエキスの商品は禁止。

などなど。

送付先:韓国を例に上げましたが、同じアジア圏内の中国・台湾なども全然異なってきますので、EMSのサイトをよくお読みになって下さいね。

半生菓子を送って、到着国関税で「中身腐っている」と開封→没収のブログ記事を読んだ事があります。

食べ物に関しては、温度に品質が左右されない固形物が良いでしょうね。

飲料はアルコールなら24%未満のもので1L以下です。清涼飲料水も許容重量は同じ。

どんなに美味しくても平均40度数以上あるウォッカなどは禁止という事ですね。

化粧品も細分化されて〇×があるようです。

私みたいなバカ過ぎる凡ミスで、時間とお金と気持ちを無駄にしませんように!

 

 

さあて、次にEMS送るのはいつかなあ~(博打みたいな感覚になっちゃってるw)次回もきっと猫食シーバの箱で送るんだろうなあ〜の現場からは以上です。

 

 

 

EMSまとめ

(法律は時代と共に刻々と変化していきますので、私の記事を鵜呑みにしないでその都度ご自分で最新のルールをご確認下さいね!)

 

参考リンク

EMS国際スピード便の手続き等:郵便局

<個人で送る→Google検索”ems 送り方 ブログ”

国際郵便:マイページ

*アルコール飲料含有量は24%以下なら可
*アルコール濃度24%以上の化粧品、「引火性液体」にあたる化粧品(香水・ネイルカラー・除光液等)は、航空法上の危険物に該当する→禁制品
*郵便局の航空便(国際便)を利用する場合、『郵便法』によりアルコール度数60%以上のものは引火性のある危険物として郵送禁止とされている。アルコール度数が高いものとしては以下のようなアイテムがある。
①オードトワレ等の香水類(アルコール度数80~90%前後)
②ヘアトニック類(アルコール度数15~40%前後)
③スティック型ルームディフューザー(アルコール度数40%~70%前後)

*発送条件

・高圧ガスを使用していない

・アルコール濃度が24%以下である

・引火点が60度超である

この条件を満たしているか、成分表示表(HSコード)が必要な場合がある。その際は商品の各メーカーへ問い合わせ、取り寄せる必要あり。

 

<送付 可能・不可能は国によって異なる>
 
<受け取った側が税金を払う羽目になるものもある>
一般的に高級酒類などだと思いますが、個人輸送の場合はTAX-FREEにはなりません。無事に送れたけど、受け取る際に税金が必要だった→支払い拒否→没収の流れもあり得るという事です。
EMSを送る際に商品ひとつひとつを記入しますが、送付手続きに入る前に窓口で「税金発生する商品か否か」を確認するのが良いでしょう。