レビュー①はこちら

 

本日は久々のBLドラマ(ネタバレ)レビューです。

2021の作品。韓国発BL時代劇『君色に染められて』Tinted with you(←検索用別タイトル)②デス!

 

本日もキャプ多め、BLに理解の無い方や腐女子に嫌悪感がある方、ネタバレがイヤンな方、Wi-Fi環境では無い方、お時間が無い方はここでお別れした方が良さそうです。アクセスありがとうございました。また別の機会によろしくお願いします。

今日もつべなどSNSをお借りしまーす。アリガトゴザイマーーース!!

 

劇中、17歳と18歳のラブストーリーだと知って(大君が17歳!?やっぱり高貴な方は落ち着きが違うのねぇ~)配役のお三方の年齢などを調べてみました。

時の王の弟(大君)イ・ホン ご本人→ユ・ヒョヌ(ATO6) 1996年7月10日

大学受験に合格したばかりの絵画美術専攻高校生:ウノ

ご本人→パク・ジュンヒ(A.C.E) 1994.06.02

流刑にされた大君のたった一人の世話人&護衛グム

ご本人→キム・テジョン 1999年1月21日

2021配信開始の作品と言う事で、撮影を2020夏と仮定した場合・・・

大君(17歳)役 → 実24歳

ウノ(18歳)役 → 実26歳

グム( ?歳)役 → 実21歳

と言う事になりました。役者さんて本当に凄い。大君17歳はちょっと?ですが、ウノの高校生なんて本気でそう見えてきますしね~

セジンさんも2022年の『少年非行』では撮影時:実25歳→17歳役ですからね。

日本では佐藤健さん小栗旬さん山田孝之さんらが30歳OVERで堂々の高校生役。

というわけで、役者スゲーのお話でした。

 

 

 

ここから!!

韓国発BL時代劇ドラマ『君色に染められて』ネタバレレビュー②です。注))長いっすよ!

 

 

劇中、ウノとグムの会話で「ここに来て半月経った」とありました。

いつから大君とウノが心寄り添うようになったかは分かりませんが、例の山へ絵を描きに(という大義名分の実質デート)行く二人の距離感はどんどん縮まっていきます。

 

あれだけ王族らしく所作がきちんとしていたのに、大君の崩れっぷりが(笑)

ウノに影響を受けている表れですよね。寝そべって筆を走らす大君を、ウノは微笑んでじっと見詰めています。これはもう、恋人を見る優しい眼差し。

 

 

さあ!!ここからがこの作品の代表的名シーンですぞ!

 

 

絵を描く大君の顔を拭ってやる振りをして、墨を塗り付けるウノ。

大君も負けじとウノの顔に墨を塗り付けます。

 

 

 

キャッキャッウフフのじゃれ合うひと時を経て、こんなにそばで寄り添いながら街を見下ろす二人。

言葉も無く、互いに見詰め合い、そして・・・

 

 

 

キッスは大君からでした!!

このシーン、本当に甘酸っぱくて美しいです。

二人の心臓の音が聞こえてきそう!初々しく、純粋で。

キッスは、何と言っても身体同士の触れ合いのファーストステージ。

二人はまだ若いですから、きっと全てが「初めて」の筈。

知らなかった事を、知る事。

胸が震える、とはまさにこういう時に起きるのでしょう。

ラブシーンを見ると気恥しくなるものですが、このシーンは笑顔でガン見w

 

 

帰宅シーンがなんか真っ暗なんですよね。

しかも、二人三脚みたいに二人がぴったりとくっ付いて歩いているんです。

これを見て思いました。

「あ~ヤッたな。」と。

健康体の17-18歳の男子が、キッスで終了ーーーとかあり得ないっしょ。

山のてっぺんで、人気も無くて、こりゃあ、ヤルしか無いっしょ(ゲス)

身も心も通じ合ったからこその、この距離感だったかなあ~と腐探偵は読みました。

 

こんなに真っ暗になってからの帰宅では、そりゃあグムから怒られて当然です。

大君は常に刺客から狙われる身。グムが二人きりのデートを許したのは、あくまで日中のみです。ウノの胸倉を掴み、一発パンチをお見舞い。

 

言い訳でさえも、大君は風流。

(夢中になってヤってたら真っ暗にナッテターとか言える訳も無くwあくまで推測デス)

 

グムに殴られて地面に倒れるウノに駆け寄り抱き起す大君。

グムは間違っていないのに、二人を見て項垂れてしまいます。

 

二人が背を向けた所で・・・グム、泣くな!(カワイソス)

 

 

大君は自分の部屋にグムを連れて行き、殴られて切れた口端に軟膏を塗ってあげます。もうねえ~顔とか唇に自然に触れる事が出来るのはねえ~ヤったからなんですよねえ~(しつこいw)

「どうしてやられっぱなしで何も反論しなかったの?」の大君の問いのアンサーが↗ですよ。

グムが護衛として大君を心配・・・だけじゃなく、ウノと同じく恋慕していると知ったから。

 

翌日、ウノはグムに謝ります。本当に素直で良い子。

「過ぎた事だからもういい」とグムは言います。ウノは自分が大君と通じ合う事で、グムは失恋を余儀なくされる結果も踏まえての謝罪です。

 

 

 

グムが「ずっとここに居て、おまえの家族や知人らは心配しているのでは無いか?」と気遣いを。グムもいい人なんですよ。いい人ばっかり集まると悲劇が生まれるのは何故?

 

 

「おまえが来てから大君はよく笑うようになった。自分と二人きりの時には無かった笑顔。自分には大君をそうさせてやれなかった・・・」とグム。

実質の敗北宣言です。

 

ここにタイムスリップしてからの日数を数えて「ヤバっ!もうすぐ期末試験じゃん!」と現実世界に戻らなきゃと、色々と帰る方法を模索している中で、あのギャラリーで会ったおばちゃんの言葉を思い出します。

 

「同じ絵を描いて完成させれば、現世に戻れるのでは?」と、親友に言われた「この絵、おまえのタッチに似てる」を思い出します。

同じ絵を描く為には、この景色の場所に行く必要がありました。

教科書から破った絵をグムに見せますが「この村に似てるけど、この景色は知らない。」と言われ、大君なら分かるかも?と見せに行きますが・・・

 

 

 

大君の名はイ・ホン。ウナン大君と言うのは廟号(廟号(びょうごう)は、中国、朝鮮半島、ベトナムなどの東アジアの漢字文化圏において皇帝や王が死亡した後に、先祖を祭るための廟に載せるための名前のこと)だったのでしょう。

大君は不思議そうな顔つきをしますが、ウナン=自分と薄々悟ったのでしょうか。

 

その夜、ウノは色々と考え抜いてまんじりともせず夜を明かします。

部屋から出て来ないウノを起こそうとやってきたムグに、ウノはタイムスリップの事や、結局大君が粛清されてしまう歴史などの真実を語ります。

グムは真剣に話を聞き、どうしても大君を助けたい。大君を未来へ連れ去ってくれないか、とウノに頼むのです。

 

 

 

 

 

 

グムの深い愛を知って、ウノは何とも言えない気持ちになります。

でも、大君を救いたい気持ちは同じです。

 

早く二人きりで山に行きたいのに、今朝は中々部屋から出て来ないウノに、大君はじりじりとしています(Kawaii)

 

 

漸く出て来たウノは「寝坊しちゃった」と誤魔化します。大君はオコ。自室に入ってしまいます。

 

 

大君はウノに約束を反故されてぷんすか。その仕草がなんというか・・・乙女(笑)

 

ウノは昨日見せた教科書の水墨画を見せて「一番好きな絵だから、大君と二人で一緒に仕上げたい。」と言います。

 

 

 

この演出とカメラワークがイイね!

ウノに「大好き」と遠回しに言われていると察して、大君が指先でもじもじするんです。細かいけど、こういう演出は本当に素晴らしい。大君が乙女だけど(笑)

 

二人はあの山に絵を仕上げに出掛けていきます。

高台に到着して、見詰め合い微笑み合う二人。

歴史の結末を知るウノは寂しそうに、二人の想いが通じている喜びを知った大君はただ嬉しそうに、二人の微妙な表情の違いが萌えポインツです。

 

 

ここから!!名シーン②

絵を仕上げている大君に凭れ掛かるウノ。

この構図、最高じゃないですか!?

それこそ「絵」になるわぁ~ステキ。溜息出る程ステキ。

 

 

 

大君はウノに「感謝している」と言うのです↗

「人のぬくもり」?????

あーーーやっぱり、ヤッたんすよね・・・・(ゲス)

 

ウノも↗のセリフで大君に感謝をします。今度は、ウノからキッスを・・・

こんなに美しいキッスシーン、見た事無いかも(感涙)

 

 

 

 

 

山から帰宅後なのか、翌日なのか不明ですが、大君は溢れる想いと感謝の気持ちでウノに画材道具などの贈り物をしたいと考えます。

勿論、ムグが引き留めますが「一人で大丈夫」と大君は出掛けていきます。

 

画材道具を沢山買い込んで、嬉しそうに両手に抱え家路を急ぐと・・・

町の掲示板に「王命が下された。逆賊の大君に賜薬が下された」と。

賜薬とは、朝鮮王朝時代、高貴な身分に下される自死形式の死刑です。

水銀などが含まれた毒薬を飲め、という事。

 

普通は町の掲示板などでは無くて、王命を伝える役の官吏や武官達が本人の元に賜薬を持参して初めて知る所になるのですが、このドラマでは大君が王命を直に賜るより先に町の人たちが知る、という屈辱、王から軽視されている様を表現しているのかもしれません。

 

 

帰宅して大君は折角買ってきたプレゼントを放り出し、地にへたり込んでしまいます。

「二人とも、知っていて隠していたのか?」と責めます。

ムグは目を泳がせ、ウノは歴史からいずれはそうなると知っていました。

「何もしていないのに、何故憎まれるのだ?」

大君は悲しみと憤りに荒れ狂います。

それを抱き締めて宥めるウノ。

 

「僕の住む世界に連れて行く。一緒に行こう。」大君を抱き締めます。

 

絵の最後の仕上げの為に、二人は山に来ました。

二人はぴったりと寄り添っています(距離感はヤッ・・・しつこい)

 

 

 

ウノは不安だろう大君の手を握り、自分に引き寄せます。

大君は「絵が完成してウノの世界に行ける話が嘘だったとしても、美しい時間を過ごせた事、二人で一緒に絵(遺作)を完成させられる事で、怖いとは思わない」と寂しく呟きますが、ウノは微笑みを浮かべて大君を見詰めます。

 

 

 

 

絵を完成させて屋敷に戻って来た二人ですが、どうしても絵の中に入っていけません。それは、後世のあの絵と違った点があったから。

 

 

自分たちが今仕上げた絵と、ギャラリーに飾られていた(教科書掲載の)絵と何度も見比べて相違点を探す二人。

 

相違点を発見しました。

絵に足らなかった、三つの点。↗のセリフです。

(グムには”さん”付け。大君は呼び捨て。ああ、こりゃあヤッ・・・しつこい)

 

そこへ、王宮からの追手が屋敷に向かって来ました。

グムは二人を山に逃がそうとします。

 

 

 

大君は何度も「グムを置いていけない」と振り向くのですが、既にグムと話を着けているウノは、大君をあの山に向かって引っ張って行きます。

 

実は少し前、悲しみに一人暮れているグムの元に、あのおばさんが現れていました。

「二人を行かせて頂戴、あなたにはまだやる事があるの。あの遺作を宮殿の下に埋めて、後世の人らに発掘させて頂戴。ウノの世界の人らも大君は”悲劇の大君”として不憫に思われている。私が世話をしてきた中でも大君はとても良い子だった。だから正したいの。遠い未来であなたは又大君に会えばいいわ。」

こういう説明をするのですが、所々?????です。

私の解釈では、このおばちゃんは上級仏様(釈迦とか弥勒とかのクラス)だから”世話をした”という表現。”正したい”とは、間違った歴史を正したい、もしくは、間違った運命(罪の無い人が罰せられる)を正したい。かな?

もしくは、サノスの別形態(笑)

 

・・・となると、王宮から派遣されてきた執行人らを全部切り捨て→仕上げた二人の絵を拾って→大騒ぎになっているであろう王宮に戻り→どうにかして王宮の何処かに数百年保管出来るような場所を探して→絵を隠す

という大役がグムには残されているわけですよね。

冷静に考えたら、グムは大した逆賊になってしまうわけで、となれば本人の死刑だけじゃなく一族郎党関係者全員粛清の憂き目に・・・

それともアレかな。グムも役目を終えたらウノの世界にタイムスリップする感じかな?そこらへんがなんかうーーーーーん(苦笑)

ドラマ、ドラマだから!!!創作、虚構の世界の話だから!!!

 

追手から逃げ延びた二人は、山中で本当の仕上げ<大君・ウノ・グム>の三人を絵に加えようとします。

大君に筆を渡すウノでしたが、大君は震えて中々描く事が出来ません。

震える手に手を重ね、三人の姿、黒い点を三つ絵に描き加えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

この場所は、二人がいつも絵を描いていた高台じゃありません。

ウノがタイムスリップしてきた時、倒れてた場所です。

こういう細かい伏線回収は、お見事でした!

私的には実に意外な展開だったんです。

あの謎のおばちゃんを信じて絵を仕上げたけれど、やっぱり歴史を変える事は許されず、ウノだけが現世に戻り、大君は取り残され・・・歴史通りに賜薬で・・・となるのかと。

大君の生まれ変わりが現世に戻ったウノと再会を果たす、そんな結末なのでは?と思いながら視聴していました。

 

 

 

無事に二人で現世に戻ってこれたんですね!

大君は助かったんだ!!(涙)

カフェで勉強している二人は、ウノは大学2年生、大君はノーパソをブラインドタッチで何か文章を作成しているようです。

二人はアイスアメリカーノを飲んでいますから、大君もすっかり現世の人になっているんですね。

 

 

現世にタイムスリップした大君がどのように生活しているかは謎ですが、ウノとの関係が続いているようで安心しました。(ヤッ・・・・w)

こういう展開になるとは、本当に意外。

悲劇だけど、一抹の希望・・・という終わらせ方なのかとばかり。

 

大君が何かに釘付けになっています。

大君の視線をウノが追うと・・・

 

そこには、現世スタイルのグムが微笑んでいました。

 

ーーーおしまいーーー

 

 

本当にステキ作品でした。

時代劇のセオリーを守り、なおかつ細やかな心理描写を身体の一部のズームなどで表現したり、広大な景色で目を楽しませたり、視聴者をウノと共に李王朝の時代へ入り込ませるような、上手な構成だったと思います。

タイムスリップものは、どんなに優秀な作家先生が書かれたとしても矛盾は付き物ですからね。そればっかりは仕方ない。永遠の謎にしておきます。

ドラマ版の方は10月13日からのスカパーホームドラマチャンネルでの放送を視聴しようと思いますが、BL配信ドラマって映画版の方が良かったりする(無駄をそぎ落とし、強調したい部分はシーン追加など)前例があるので(リュソンビの婚礼式も映画版の方が断然イイ)多分、ドラマ版視聴しても見返す時は映画版の方になる気がします。

まだ調べていませんが、腐女子虹活動もしている私としましては、この作品が支部あたりで人気があったのか否か気になる所です。このウノ役があの人だったらなあ~とか、編み物ばっかりしている人に想いを馳せては溜息したりしてるわけです。名作良作に出逢うとすぐにしてしまう願望妄想。悲しいヲタのサガですよ。ううう

 

 

 

全編のダイジェストのようなMV

 

 

ここまで読んで下さった方々、長いのにお付き合い頂きましてありがとうございました。お疲れ様でした。

秋の気配が急に来たなあ~と思う間もなく、秋の花粉症で鼻水鼻詰まりが酷く、味が全く分からない現場からは以上です。

夜の体感温度は10度以下!極端スギィ(brbr)

 

 

 

ちなみに、タイムスリップもののドラマで私が一番好きな作品はこちらです。

表舞台から去られてしまい・・・本当に惜しい。いい役者だったのに・・・